過去日記2
2012年 09月 10日
もう一点だけ。
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「うどん屋のひみつ」
2007年02月10日22:43 投稿
昨日、つれと昼ごはんを食べるために、ちょっと前から気になっていたうどん屋へ寄りました。
不思議な店でした。
どう不思議だったかまとめてみようと思います。
1. オープンしたのは最近だと思うが、つれによると最初は蕎麦屋だったらしい。でも今はなぜかうどん屋。
2. 店構えはシンプルで品があるのに、酷い看板が出ている。どう酷いかと言うと、レイアウトとレタリングがまるでデタラメ。子供が書いたような字で、途中からスペースが余って空いている。
3. 中に入ると予想外にこぎれいで高級感があり、直径1mくらいの有田焼(だと思う)の大皿が飾ってある。それよりひとまわり小さい皿も数カ所に飾ってある。カウンターにはネタケースもある。
4. なのに食券販売機がある。
5. メニューはその食券販売機でしか分からず、それによると駅の立ち食いうどん屋のような店以上のラインナップは何もない。
6. でも生け簀がある。
7. ところが生け簀には金魚が泳いでいる。
8. その金魚が全員でかい。
9. たいした選ぶ余地もなく「定食」の券を買って(なに定食なのかも分からなかったが)席に座ると、おばちゃんがやって来てとくに悪びれもせず「あ、定食はないんよ」と言う。
10.「定食」がない? 意味が分からない。食券買えたし。
11. 仕方ないので注文を変え、出来上がるのを待つあいだ金魚を構う。
12. 客が全員年寄りなことに気づく。そして我々を含めた客11人中10人がたぶん一見客。
13. 店側の人も年寄り。さっきのおばちゃんと坂上二郎さんのようなおじちゃんが二人で切り盛りしている。
14. ものすごく待たされる。他の客も待っている。
15. 二郎さん走る。走りながら頑張って急いでいる。
16. でもまだ待たされる。客を待たせるようなメニューではないはずだが...
17. おばちゃんがあんまり機能していないのが原因だと思われる。遅くなってごめんねーと唯一常連だと思われるカウンターのおじさんに声をかけながら忙しく立ち働いているように見えるが、あんまり役に立っていない。
18. 二郎さんは走る。近い距離でも走る。
19. カウンターのおじさんの奥さんがやってくる。どうやらおじさんを訪ねて客が来たので呼びに来たようで「あれ、まだ食べてないのー?もう食べ終わって油売りよるんか思うたよ」と言っている。おばちゃんが「ごめんねーまだ出来てないんよー」と謝る。カウンターのおじさんは「じゃあ、また後で来るわ」と席を立つ。「もう出来るけん!」と二郎さんが引き止める。奥さんが「えーよえーよ、待ってもらうけん」と言って引き上げる。おじさんは再び席につく。
20. おばちゃんが「ごめんねー」と我々にも謝り始める。
21. 二郎さんは走る。頑張れ二郎さん。
22. 壁に「ふぐ調理師免許」が飾ってある。二郎さんはふぐがさばけるらしい。
23. でも生け簀には金魚。
24. 厨房には8~10万円くらいする蕎麦切り包丁を始め、蕎麦作りの道具が一式揃っている(by つれ)。
25. でもうどん屋。
26. ようやく「うどん定食」が出来上がる。つれは「うどんとばら寿司と小鉢」私は「うどんとむすびと小鉢」。これのどこに時間がかかったのか追求してみたい。>答えはたぶん17番
27. 二郎さんのうどんは普通。だしが予想以上にシンプルで面白かったが、うどんは手打ちではない。ばら寿司もむすびも小鉢も普通。べつに不味くはない。
28. 食べたいものは何もないのに、なぜかまた行きたい。たぶん気になる点が多すぎるせいだ。
そんな店でした。
店を出てドライブしながらつれと「なんであの店はあんなことになったのか」分析してみました。
<つれ説>
二郎さんは元々ホテルの和食のベテラン料理人でふぐの調理もしていた。定年退職して退職金も入ったので自分の店を構え長年夢だった「蕎麦屋」を始めることにした。「蕎麦打ち」を習い、長年の信頼が成す人脈にサポートされ「いい感じ」の店構えが完成。妻とふたりで蕎麦屋をオープン。ところが慣れない蕎麦屋の仕事は思った以上に大変で、二郎さんとうとうギブ。いきなり閉める訳にもゆかず、うどん屋に転換した。もちろん慣れないうどん打ちはしない。
<kia説>
二郎さんは実はつなぎ。本当は二郎さんの友人がオープンした蕎麦とふぐ料理の店である。でもオープン直後にその友人が病気で入院してしまい、しばらく店を開けられない状態になってしまった。このまま閉める訳にもゆかず、定年退職し悠々自適な生活をしていた二郎さん夫婦に「つなぎ」を頼んだ。もちろん二郎さんは料理人ではないので蕎麦も打てないしふぐもさばけない。でも普通のうどんくらいなら作れる(もちろん手打ちはしない)。友人が復帰できるその日まで、店を守る二郎さん。急遽看板も自分で書いた(ら余白ができた)。生け簀が寂しいので金魚を飼ってみた(ら育ちすぎた)。
二郎さん、まだまだ謎が多いな...
うどん屋の金魚。15センチくらいある。丹頂はかなりのボンバーヘッド。
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このお店、結局その後一度も訪れておりませんが...
今どうなってるんだろうなあ...
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「うどん屋のひみつ」
2007年02月10日22:43 投稿
昨日、つれと昼ごはんを食べるために、ちょっと前から気になっていたうどん屋へ寄りました。
不思議な店でした。
どう不思議だったかまとめてみようと思います。
1. オープンしたのは最近だと思うが、つれによると最初は蕎麦屋だったらしい。でも今はなぜかうどん屋。
2. 店構えはシンプルで品があるのに、酷い看板が出ている。どう酷いかと言うと、レイアウトとレタリングがまるでデタラメ。子供が書いたような字で、途中からスペースが余って空いている。
3. 中に入ると予想外にこぎれいで高級感があり、直径1mくらいの有田焼(だと思う)の大皿が飾ってある。それよりひとまわり小さい皿も数カ所に飾ってある。カウンターにはネタケースもある。
4. なのに食券販売機がある。
5. メニューはその食券販売機でしか分からず、それによると駅の立ち食いうどん屋のような店以上のラインナップは何もない。
6. でも生け簀がある。
7. ところが生け簀には金魚が泳いでいる。
8. その金魚が全員でかい。
9. たいした選ぶ余地もなく「定食」の券を買って(なに定食なのかも分からなかったが)席に座ると、おばちゃんがやって来てとくに悪びれもせず「あ、定食はないんよ」と言う。
10.「定食」がない? 意味が分からない。食券買えたし。
11. 仕方ないので注文を変え、出来上がるのを待つあいだ金魚を構う。
12. 客が全員年寄りなことに気づく。そして我々を含めた客11人中10人がたぶん一見客。
13. 店側の人も年寄り。さっきのおばちゃんと坂上二郎さんのようなおじちゃんが二人で切り盛りしている。
14. ものすごく待たされる。他の客も待っている。
15. 二郎さん走る。走りながら頑張って急いでいる。
16. でもまだ待たされる。客を待たせるようなメニューではないはずだが...
17. おばちゃんがあんまり機能していないのが原因だと思われる。遅くなってごめんねーと唯一常連だと思われるカウンターのおじさんに声をかけながら忙しく立ち働いているように見えるが、あんまり役に立っていない。
18. 二郎さんは走る。近い距離でも走る。
19. カウンターのおじさんの奥さんがやってくる。どうやらおじさんを訪ねて客が来たので呼びに来たようで「あれ、まだ食べてないのー?もう食べ終わって油売りよるんか思うたよ」と言っている。おばちゃんが「ごめんねーまだ出来てないんよー」と謝る。カウンターのおじさんは「じゃあ、また後で来るわ」と席を立つ。「もう出来るけん!」と二郎さんが引き止める。奥さんが「えーよえーよ、待ってもらうけん」と言って引き上げる。おじさんは再び席につく。
20. おばちゃんが「ごめんねー」と我々にも謝り始める。
21. 二郎さんは走る。頑張れ二郎さん。
22. 壁に「ふぐ調理師免許」が飾ってある。二郎さんはふぐがさばけるらしい。
23. でも生け簀には金魚。
24. 厨房には8~10万円くらいする蕎麦切り包丁を始め、蕎麦作りの道具が一式揃っている(by つれ)。
25. でもうどん屋。
26. ようやく「うどん定食」が出来上がる。つれは「うどんとばら寿司と小鉢」私は「うどんとむすびと小鉢」。これのどこに時間がかかったのか追求してみたい。>答えはたぶん17番
27. 二郎さんのうどんは普通。だしが予想以上にシンプルで面白かったが、うどんは手打ちではない。ばら寿司もむすびも小鉢も普通。べつに不味くはない。
28. 食べたいものは何もないのに、なぜかまた行きたい。たぶん気になる点が多すぎるせいだ。
そんな店でした。
店を出てドライブしながらつれと「なんであの店はあんなことになったのか」分析してみました。
<つれ説>
二郎さんは元々ホテルの和食のベテラン料理人でふぐの調理もしていた。定年退職して退職金も入ったので自分の店を構え長年夢だった「蕎麦屋」を始めることにした。「蕎麦打ち」を習い、長年の信頼が成す人脈にサポートされ「いい感じ」の店構えが完成。妻とふたりで蕎麦屋をオープン。ところが慣れない蕎麦屋の仕事は思った以上に大変で、二郎さんとうとうギブ。いきなり閉める訳にもゆかず、うどん屋に転換した。もちろん慣れないうどん打ちはしない。
<kia説>
二郎さんは実はつなぎ。本当は二郎さんの友人がオープンした蕎麦とふぐ料理の店である。でもオープン直後にその友人が病気で入院してしまい、しばらく店を開けられない状態になってしまった。このまま閉める訳にもゆかず、定年退職し悠々自適な生活をしていた二郎さん夫婦に「つなぎ」を頼んだ。もちろん二郎さんは料理人ではないので蕎麦も打てないしふぐもさばけない。でも普通のうどんくらいなら作れる(もちろん手打ちはしない)。友人が復帰できるその日まで、店を守る二郎さん。急遽看板も自分で書いた(ら余白ができた)。生け簀が寂しいので金魚を飼ってみた(ら育ちすぎた)。
二郎さん、まだまだ謎が多いな...
うどん屋の金魚。15センチくらいある。丹頂はかなりのボンバーヘッド。
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このお店、結局その後一度も訪れておりませんが...
今どうなってるんだろうなあ...
by kia_rock | 2012-09-10 21:29 | 過去日記 | Comments(4)
えー、まだまだUPして欲しいー♡
一人で不気味に笑ったし( ̄m ̄*)
mixiの記事、ぜーんぶ読みたい!
って、登録が必要なんだっけ?
一人で不気味に笑ったし( ̄m ̄*)
mixiの記事、ぜーんぶ読みたい!
って、登録が必要なんだっけ?
0
Commented
by
kia_rock at 2012-09-11 21:59
Commented
by
ルリピン
at 2012-09-12 19:49
x
おもしろいね。
しかし、kiaさんすごい観察力だわ。
よく待てど暮らせどすごい待たされる店ありますよね。
一度オーダーモレもあったこともありますが・・。
私と旦那だったら途中きっとしびれ切らせて
返金してもらって出ます。
すごいおいしい味の店ならどんなにしても待ちます。
おばちゃんが機能してないなら食券制は不要かな・・
あっ、でもお客さんがみんな同じような
お年よりだったらこの店は、これでいいのかな・・
mixiは、メアドとかパスワードなどの登録はするけど、
(ブログも同じですよね)紹介はいらないですよ。
しかし、kiaさんすごい観察力だわ。
よく待てど暮らせどすごい待たされる店ありますよね。
一度オーダーモレもあったこともありますが・・。
私と旦那だったら途中きっとしびれ切らせて
返金してもらって出ます。
すごいおいしい味の店ならどんなにしても待ちます。
おばちゃんが機能してないなら食券制は不要かな・・
あっ、でもお客さんがみんな同じような
お年よりだったらこの店は、これでいいのかな・・
mixiは、メアドとかパスワードなどの登録はするけど、
(ブログも同じですよね)紹介はいらないですよ。
Commented
by
kia_rock at 2012-09-12 22:22
>ルリピンさん
ありがとー^^
ああ、うちもあんまり遅くて忘れられてんじゃね? って思ったら、作り始めたか聞いて、まだならキャンセルします。
おばちゃん、よく見たら何にもしてないの(笑
ここまで不思議なお店は後にも先にもここがダントツかも...
お客みんな年配だったけど、一見さんぽかったし、リピートするとは思えませんでした^^;
我が家は、どんなに美味しい店でも行列に並んでまでは食べない傾向が強いかな(笑
ありがとー^^
ああ、うちもあんまり遅くて忘れられてんじゃね? って思ったら、作り始めたか聞いて、まだならキャンセルします。
おばちゃん、よく見たら何にもしてないの(笑
ここまで不思議なお店は後にも先にもここがダントツかも...
お客みんな年配だったけど、一見さんぽかったし、リピートするとは思えませんでした^^;
我が家は、どんなに美味しい店でも行列に並んでまでは食べない傾向が強いかな(笑