<   2013年 02月 ( 3 )   > この月の画像一覧   

D.I.N.G.O. 犬通プログラム リポートその4   

2013年 02月 26日





犬通リポートを書くのに夢中で、お出かけ写真は溜まる一方。もうすっかり手に負えない状態になっております。ま、いっか。





2月13日水曜日
犬通プログラム第3部、第4部を受けました。名コンビ新居さんと石綿さんに再会です。


第3部は「SIGNAL ~犬の使うシグナル~」
犬のコミュニケーション方法を知りましょうというお話。犬の気持ちを正しく読めれば、どう対応するべきか分かるので。


言葉を持たない彼らが意思表示に使うのは、姿勢、目線、表情、声など。
おそらく一番有名なのは、しっぽですよね。しっぽが上がっている、振っている、下がっている、しまいこんでいる… ある程度長さのあるしっぽを持った子の「気持ち」は分かりやすいですね。ざっくりとは。


実際はもっと細かくいろんなシグナルを出しているし、自分が混乱している時には違う意味のシグナルをふたつ同時に出していたりするそうです。なので、読み間違えないように、出始めた初期段階から見逃さないことが大事だとのこと。


シグナルの大きな目的のひとつが「無駄な争いを避ける」ことです。
相手を落ち着かせ、自分を落ち着かせ、トラブルを起こさないための「カーミングシグナル」は30種類近くあるようです。目をそらす、体をブルルンと振るわす、あくびをする、舌をペロペロ出す、等。


以前、友人がカーミングシグナルを使って愛犬とやりとりしているのを見たことがあります。友人が「それ以上しないで」って意味で舌をペロッと出すと、友人のひざにのぼって顔を舐めようとしていた彼女の愛犬がひざから下りてゆきました。驚いたー 人間の言葉を教えるよりも、よっぽど速いし正確じゃん!!と。


でも残念ながら、犬と暮らす人みんなが正確に犬の気持ちを読める訳ではありません。私も、ロックが毎回同じタイミングで出すようなシグナルならだいたい分かるようになったつもりですが、日常のもっと細かい「何が原因で今どんな気持ちになっているのか」等は、かなり見落としていると思います。


もっと勉強すること、観察すること、そして同時に自分がロックにとって「頼りになる存在」でいることに努めていかねばな、と思います。犬は「人間社会で暮らさねばならない」上に「人間になかなか気持ちが通じない」という困難の中で生きているのだから。





そんな人間に意思を伝えるため、犬が使う「人間に通じる3大サイン」が…

・引っ張る
・吠える
・噛む


だそうです。人間にとっては「犬の3大問題行動」ですね。


中でも「噛む」というのは究極に問題だとされます。
引っ張るから、吠えるからの理由では殺処分にはまずならないと思いますが、噛む犬は殺処分の対象になりますもんね。では鳥が「噛む」からという理由で殺処分されるかというと、そうではない(犬よりよっぽど噛むのに)。「犬には噛まれたくない」という、まさに人間の都合です。


だったら、犬が「噛み犬」になるプロセスを知ることはとても重要でしょう。命まで奪うのに「なんでそうなったかは分からない」ではすまないはずです。私が第3部で一番心に残ったのは、この「噛み」に関する部分でした。




まず「噛みたくて噛む犬などいない」というシンプルな事実を頭に入れましょう。




犬は「距離」に敏感だそうです。
ソーシャルディスタンス … 相手に触られる(逃げられない)距離
クリティカルディスタンス … いざとなったら逃げ出せる距離(それ以上近づくかどうか考える位置)
フライト(スタートル)ディスタンス… ここまで逃げれば安心、な距離


その距離は犬によって違います。
ロックは散歩中に他犬に出会うと興奮しますが、相手に気づいても、一定の距離があれば大丈夫です。そのまま距離をあける方向へ導けば何ごとも起こりません(状況にもよりますが、この距離が感覚で分かってくると自分も慌てることなく「管理」がしやすいです)。広大な土地を使って「他犬と500メートル離れて並んで歩くトレーニング」から入る子もいるくらい… 人間にとっては「それ並んでないだろ!」ってツッコみたくなるくらい、犬にとって「距離」って重要なんですって。


そのくらい、ソーシャルディスタンスに入ることは犬にとって勇気の要ること。そんな決死の覚悟でわざわざ噛みにいきますか。ましてや「噛む」ってことは相手の体に自分の一部である歯を入れること。距離でいうとマイナスです。まず逃げられません。そうまでして、なぜ噛むか。それは、







それしか方法が残されていなかったから。







チャーリーママさんの座学では12段階で習いましたが、D.I.N.G.O.では7段階で分けられていた「噛みのレベル」。「うなる」「スナップ(空噛み)」「歯を当てる」「犬歯が入るくらい噛む」「皮膚などを引き裂く」「指などがなくなる」「(首や腹を噛んで)相手を死なせる」の7段階。


最初から噛んだ訳ではないはずなのです。最初は「うなって」いたはずです。これで相手に気持ちが通じたと感じれば、それ以上のことをせずにすんだのです。が、「いけない」と叱られた。通じない。じゃあ「空噛み」してみよう。「いけない」とマズルを掴まれた。これでも通じない。もう歯を当ててみるしかない… そうやってエスカレートしてゆき「通じた」と思ったレベルの行動を、次回からは最初にします。通じないことをやっても無駄ですもんね。


うなるには「理由」があるはずです。愛犬がなぜうなっているんだろう、と飼主が考えるのは自然なことです。犬の声を聞く、犬の気持ちを思う、どうして欲しいんだろうと考える… そんな当たり前のことをせずにマズルを掴んでしまうのは、なぜだろう...







リーダー論のせいだ。







わたくし恐ろしくニブかったと思うのですが… この「噛みのレベル」の話で… リーダー論と殺処分が直結したことで… ようやく心底「リーダー論」が害だと感じ、驚愕いたしました。


リーダー論がなければ、世の中にこんなに「噛み犬」になってしまった子はいなかったはずじゃん!!


自分が飼主より上だと思ってうなる訳でも、飼主をなめて空噛みする訳でも、リーダーの座を狙って歯を当ててくる訳でもないってことを、ちゃんと知っておかないと。自分の気持ちを伝えようと必死なんだって分かってあげないと。犬も、リーダー論を信じて心を鬼にしてマズルを掴む飼主も、どっちもが不幸です。


チャーリーママさんの座学で聞いた「闘犬の作り方」を思い出しました。
ごはんを食べている最中にごはんの中に熱湯を注ぐ。熱くて食べられなくて、犬はうなる。うなったらフライパンで頭を叩く… ショックですよね、この話。でも、そうやって犬のシグナルを全部無視してゆけば、噛む犬はあっという間に作れるということを、知っておこうじゃないですか。


このブログを読んでくださっている方の中に、愛犬にそんな仕打ちをしている方はいないはずですので... もっと我々が身近に感じられるレベルで「犬の気持ちが分かりやすい」と思ったこちらを紹介。




教えてワンコ先生!!
「犬達のための飼い主トレーニング講座」






D.I.N.G.O.のツイッター(bot)の中のシリーズです。笑いつつも「あいたたた…」って思いますよ。思わないですむ方は、きっと素晴らしい飼い方をされているのだと思います。私は結構あいたたた...







...ド、ドンマイ、私!!







以上、犬通プログラムリポート終了です。
第4部の「CLICKER 〜犬に行動を教えるときに有効なツール〜」は私がつべこべ書く必要ないと思いますので。クリッカーの音(カチン!)イコール「もれなくオヤツがもらえる約束」とルール付けすることで、犬とのコミュニケーションの幅がぐっと広がるという、便利なツール「クリッカー」の説明でした。カチン!が聞こえればおやつがもらえる(古典的条件付け)→どうやったらカチン!ていうか自分で考えていろいろ試し、答えを見つける(オペラント条件付け)という、正の強化を利用したトレーニング方法です。


残念ながら、私はまだクリッカーを利用してロックに何かを教えたことがございません。
何か教えた暁には、きっと親バカ日記書くと思いますので、よろしく。





ね、ウィル♪
d0175746_20565915.jpg
久々(約3ヶ月半ぶり)のトリミングロックさん。












このたびめでたく「ウィルスミス似」から「ハルベリー似」に昇格。
d0175746_22361798.jpg










長いリポートにおつきあいくださり、ありがとうございました。
D.I.N.G.O.のセミナーの定期開催が、ほぼ決定だそうです。詳細はこちら、スニちゃんブログにて。私はもちろん、行きますとも!!








D.I.N.G.O.

D.I.N.G.O.のツイッター(bot)

新居さんのツイッター

石綿さんのツイッター







いつでも里親募集中
[PR]

by kia_rock | 2013-02-26 21:19 | めざせ飼主力UP! | Comments(4)

D.I.N.G.O. 犬通プログラム リポートその3(一部訂正と、社会化について)   

2013年 02月 19日




D.I.N.G.O. 犬通プログラムの後半へ行ってまいりました。今回も目からウロコの知識や情報、そして期待通りの脱線トーク。ていうかまさかの「脱線から入ります」宣言で始まった第三部、そして第四部。終了してしまったのが残念なくらい、今回もとっても面白かったです。


そのリポートはまた追ってまとめたいと思います。


今回は、この日の朝犬通プログラムに行く前に リポートその1 を自分で読み返していて気づいた間違いの訂正です。セミナーでももう少し細かいことを質問して確認しました。そっと直そうかと思いましたが、大事な部分なので、読んでくださっている方へもきちんと訂正できれば、と。今回の犬通プログラムを通して、社会化期がどんなに大事かよく分かりましたので。



この部分です。

~あるいは、生まれてから「警戒心」が芽生える時期がオオカミのほうがずっと早いことも。オオカミはまだ目も見えない時期から「警戒」を始めるそうです。何を機に警戒が始まるかというと、動き始めるタイミングだそうです。目も見えないのに動くなら、当然怖いし警戒しますよね。イヌはその頃はまだ動きません。いろんなまわりのものを自然に受け入れられるようになる7週齢くらいで動き始めるそうです。


赤字の部分が間違いです。
正しくは「いろんなまわりのものを自然に受け入れられるのが7週齢くらいまで」でした。動き始めるのも個体差はあるけれど4~5週齢くらいだそうです。そして7週齢で完全に社会化期が終わる訳ではなく、7週齢くらいまでが一番自然に何でも受け入れる、ということなのだと思われます。




あらためて、ロック(2007年12月19日生まれ)の赤ちゃん時代をブリーダーさんのブログで確認してみました。

目が開いたのは2008年1月8日頃(生後約3週)でした。

まだごはんに反応しない1月12日(生後約3週半)

たまに声を出していた1月17日(生後約4週)

ウロウロ探検してるっぽい1月24日(生後約5週)

翌日(1月25日)には「動きが速くなって、行動範囲も広がって、目が離せなくなってきた」と書かれてます。

そして、これが2月11日(生後約8週)のロック。他犬や人間や地面や車やデッキブラシや、いろんなモノを受け入れている様子が伺えます。




ひとつ申し上げておきますが、これは赤ちゃん時代の様子を知るすべのないワンコを現在飼ってらっしゃる方を否定する意図ではございません。むしろ(今の私の思う限り)なかなか良い社会化期を過ごせた様子のロックはもっともっと問題のない子でないとおかしいのに、私のあさはかな考え(パテラ症状が出にくくなるように散歩はしっかり引っ張らせて筋肉つけさせよう!等)のせいで興奮しやすい場面の多い子にさせてしまったことを恥ずかしく思っております。


その「引っ張り」を直すことがどんっっっだけ大変か、現在痛感中。今回の犬通プログラムで、社会化期をどう過ごすかがほんっっっとに大切…というか、極端に言えば


「そこだけちゃんとしてれば後はかなりラク」


だろうと感じました。その後(私のように)へんなしつけさえしなければね...



鳥だと「手のり」にさせる方法はヒナ時代の育て方にあるということが割と知られていますよね。昔「手のりインコいます」と書かれた小鳥店に行ったら、手のりインコというのは「インコのヒナ」のことでした。ヒナの間から飼主が手の上で餌をあげて育てると「手のりインコ」になるよって話だったので、諦めました。それが出来る環境ではなかったから。


犬は手のりか手のりじゃないかというはっきりした境界線がないので分かりにくいですが、鳥の件を踏まえると、パピー時代がどれだけ大事か分かる気がします。


石綿さんが「将来ゴリラに嫁がないといけないなら、物心つく前にゴリラの元へ預けて欲しい」と、素晴らしい例えをなさってました。たしかに、親キョーダイとだけ一緒に育ったのに、社会化期が終わった頃に「さあ今日から ゴリラ 人間と一緒に暮らすんだよ」と言われても、聞いてないよー!! ですよね。


この最初に(社会化期に)出会うゴリラは、将来嫁ぐゴリラとは別のゴリラです。最初のゴリラの責任は大きいですよね。生涯ゴリラと幸せに暮らしてゆけるかどうかは、かなりの割合で最初のゴリラにかかっています。そこを重視せず、ただ見た目が「可愛いでしょ」で別のゴリラに売り渡せば... 買ったゴリラが苦労するのは何の不思議もありませんよね...


社会化期の間にペットショップのガラスケースに入れられた子犬は、ガラス越しに人間の子供が駆け寄ってきてガラスをバンバン叩いても平気だったりするそうです。自然に受け入れられる時期に受け入れてしまったせいで、ストレスに感じないのだとか。ではそれは、どんな子にとっての「正しい社会化」かというと、「一生ガラスケースに展示されて過ごす予定の子」ですよね。将来人間と人間社会で暮らすのなら、そこで体験するであろうことに慣れておくことが、正しい社会化です。正面からガラスバンバンされても平気だけど、裏から人間がそっと近づいてきただけでパニックになるような子が「生まれつき臆病な性格」だった訳ではなかろうよ、と。


今回ロックの赤ちゃん時代を紹介しましたが、こちらのブリーダーさんは「ブリーダーズショップ」とうたわれているように、ブリーダーとペットショップの複合施設のようになっています。私が実態をある程度知っているのはこちらの施設だけですので、少し詳細を書いてみます。犬舎に入ったことはありませんが、当時何度も通って話を聞いていたので、ある程度の想像ができます。


こちらではいろんな小型犬種を扱っていらっしゃいますので、経営者に加えてスタッフも数人いらっしゃいました。我々がロックと出会ったのは、展示室です。広い敷地内の独立した小さな建物で、中にはケージが並んでいました。ケージには近づけないように柵がしてあり、柵の中の経営者さんと話をする形です。キョーダイ犬はそれぞれひとつのケージに入って一緒に寝たり遊んだりしていました。我々が初めてロックに出会ったのが2月3日ですので、ロックは遅くとも生後約6週間半後には展示されていたことになります。子犬たちは、柵までの距離を保った状態で、入れかわり立ちかわりやって来る人々に「慣れて」いたように思います。スタッフは客の要望に応じてパパ犬、ママ犬、まだ展示されない幼い子を見せるために一時的に連れて来たり戻したりしてらっしゃいました。一日のうちどのくらいの時間展示室のケージに入っていたかは不明ですが、敷地内には囲われたスペースがあり、天候次第ですが、だいたいいつもそこで遊んでいる子たちもいました。


このように、ブリーダーとペットショップが一体化していることで、将来のための社会化がしやすい環境がととのっていたように、あらためて感じましたので、紹介してみました。


ただ、こちらは多くの犬種を扱っているため、動物愛護の観点から「犬種は1~2種しか扱わないのが正しいブリーダー」だという考えの方に言わせると「悪いブリーダー」です。犬種は1~2種しか扱わないブリーダーがなぜ「正しい」かというと、商売よりも犬種の保存が目的だから、ということになるのだろうと思われます。つまり商売目的の繁殖はその時点でNGだと。多くの犬種を扱うということは、当然「商売目的」ですから。


たしかに、商売目的のブリーダーがすべてなくなれば、パピーミルもなくなります。そうなれば乱繁殖に使われる子も、殺処分される子も大幅に減るでしょう。それができるならそうなって欲しいです。パピーミル、管理センターの犬たちの悲劇はあまりにも酷すぎるので。でも、どうやったらそれが実現するの?


このあたりの話はカオスになるので避けますが、今回の犬通プログラムを受けて、私はここに落とし穴があるような気がしています。犬種の保存、ペットビジネス、トレーニング、愛護活動... 犬を大切に思う、犬の味方の人間同士がそれぞれの思いの違いから対立することは、パピーミルにとっては好都合。なくなる日が来るとは思えないのです。


犬種について、面白い話を聞きました。
メキシコ(だったかな…)の街で野良犬が皆ちゃんと左右を見てから道路を渡る姿に驚いた新居さんが現地の方に尋ねたところ、そうする犬だけが生き残っているのだと。環境に順応したモノが生き残ってゆく。なるほど、それが自然淘汰。犬種って本来そうやって、それぞれの環境に合わせて出来上がってきたんだよね。その地方の野良犬は未来では犬種として認定されているかもしれませんね。特徴は「交通安全の意識が高い」なんてな。


もうひとつ、前半の犬通で聞いたロシアの銀狐の話。
銀狐という動物はとても警戒心が強くなかなか人間に近づいては来ないそうですが、その中でもまあまあ近くまで来る個体だけを選んで選択繁殖させた結果、7代目で人間を探すようになり、14代目にはペットとして飼われるようになったそうです。


さっそく帰って調べたら…





...お、おまい犬だろっ



不思議なことに、体の柄まで変わっていったそうです。より人間に気に入られる柄になろうとするかのように。ルックスで選択繁殖させるのではなく、性格で選択繁殖させたらルックスまで人間好みになったという面白いエピソードでした。人間と生きることを選んだ銀狐は、選ばなかった銀狐とは、やがて別の種族になるんじゃないか、という気がいたします。





...そう、犬とオオカミのように。





脱線しました。
D.I.N.G.O.では、社会化を重視した新しいペット販売の形を提案し、モデルケースを作ることに取り組んでおられるそうです。一番分かりやすい特徴は、ガラスケースではなくモニタを通して子犬と出会う点。そして飼主が事前にトレーニングを受けられる点。


きちんと社会化された子犬が、犬のことをある程度理解した飼主に出会う。そこには「幸せな未来」が待っていると思えます。この魅力がまだ犬を飼う前の人にも広まって、いつかそれがスタンダードになれば、管理センターに連れて来られる子が減り、パピーミルも縮小してゆくのではないか…と。最初ピンとこなかったこの話、じわじわと理解するにつれ、私は初めて未来に希望を持てた気がいたしました。







目の前には自分自身でこしらえた問題が、なかなか解決しないまま転がっておりますが…
d0175746_19312230.jpg
ちがうよ。













ロックは人間社会で生きてるんだから、母ちゃんと並んで歩くんだよ。
d0175746_23353212.jpg
(友情出演 くぅちゃん)






母ちゃんもっと勉強すっから、諦めないでばんがろーね!!






次回は犬通プログラム第三部、第四部をまとめます(たぶん)。







いつでも里親募集中
[PR]

by kia_rock | 2013-02-19 19:58 | めざせ飼主力UP! | Comments(4)

D.I.N.G.O.犬通プログラム リポートその2   

2013年 02月 06日




さて、あっという間に犬通プログラム第三部、第四部の日が近づいておりますが... その前に、第二部で学んだことをまとめてロックの現状を把握しておきたいところ。


セミナーの冒頭で新居さんが「しつけの方法を教えるのではなく、方法を考える力をつけるための講座」と仰りました。


d0175746_5325749.png



そうそう、そうなんです。うちの子はこうで…って説明して、上手く通じたと思ったことがほとんどありません。それはもちろん相手が悪い訳ではなく、私が上手く伝えられない。なぜなら私がその伝えるべき状態を把握できていないから。上手く伝えられた時、それは私が把握できている時であり、同時に相談する必要もあんまりなかったりする。


新居さん、石綿さんは、飼主さんからの説明をすごく事細かに聞かれるそうです。でないと判断できないから。一頭一頭に皆違う犬生があり、まったく同じケース等ないのだから。ならば飼主さんが自分で方法を考える力をつけることのほうがずっと理にかなっています。


飼主が愛犬の状態を自分で分析し、自分で方法を考えられる力を身につける。そのための知識を学びましょう、という第二部「LEARNING THEORY ~犬はどう学習するか~」。


犬の学習の仕組みです。私がロックに対して行うこと、行わないこと、それを犬であるロックがどう受け止めるか、という科学的なお話。複雑かと思いきや、知ってみると予想外にシンプルで「目からウロコ」の連続でした。


リポートその1 で書いた通り、愉快な脱線教室だったため予定の範囲まで到達しなかったのですが(残りは次回)、有益情報は満載。その中でとくに自分の中で整理してみたい「4つの法則」について。


以下は、自分の脳内整理のためにまとめています。一度しか聞いていない話なので誤解している部分もあるかもしれません。それを踏まえた上で、参考にしていただけると嬉しいです。







世にあふれる犬の「しつけ方法」を行動分析学に基づいて分類すると、4つの犬の学習の法則を利用していることが分かります。


以下、上から順番に推奨… というより下のふたつはしないほうが良いそうです。正の強化以外はすべて「罰」を使うのでリスクがあります。


「正の強化」を利用したトレーニング… 推奨
「負の弱化」を利用したトレーニング… 正の強化で教えるのが難しい場合
「負の強化」を利用したトレーニング… しないほうがいい
「正の弱化」を利用したトレーニング… しないほうがいい


正の強化とは…
何かした後に良いことが起きると、犬はその行動を繰り返すという法則
これを利用して、こちらが望む行動をしたらご褒美をあげるトレーニング方法です。
例:「オスワリ」と言われて座ったら、おやつがもらえた

負の弱化とは…
何かした後に好きなものが消えると、犬はその行動をしなくなるという法則
これを利用して、こちらが望まない行動をしたらご褒美を撤収するトレーニング方法です。
例:吠えたら、飼主が消えた

負の強化とは…
何かした後に嫌いなものが消えると、犬はその行動を繰り返すという法則
これを利用して、こちらが望む行動をしたら罰を撤収するトレーニング方法です。
例:チョークチェーンで吊られて苦しかったけど「オスワリ」で座ったら、チェーンがゆるんだ

正の弱化とは…
何かした後に嫌なことが起きると、犬はその行動をしなくなるという法則
これを利用して、こちらが望まない行動をしたら罰を与えるトレーニング方法です。
例:吠えたら、叩かれた


「正の強化を利用したトレーニング」が安全な方法であることは言わずもがなですね。ご褒美は罰と違って「うっかり」あげても害がありませんから。ただこの方法は「させたい(強化)」時には使いやすいけれど「やめさせたい(弱化)」場合には使いづらかったりします。しかも「やめさせたい(弱化)」行動というのは、犬の内的報酬(脳内に分泌されるドーパミン等の麻薬的な物質によってもたらされる興奮。おやつなんかが勝てる訳ないほどの強い力で本犬を支配し、なかなか我に返れなくさせる)が原因の場合が多いので、より難しいのですね。


で、我に返らせて「しなくなる」よう学習させる方法なら「罰を与える(正の弱化)」よりも安全な「持っていたものを取り上げる(負の弱化)」方法を使いましょう、ということです。飼主のアテンションを撤収する「無視(無反応)式」はこれですね。逆に恐怖を与える(それが飼主によるものではないと思わせたにしても)「天罰式」は正の弱化になります。


「正の弱化を利用したトレーニング」の危険な点は、無気力な犬が出来上がる可能性があるところです。危険を察知して吠えたら突然大きな音がしたり、嬉しくて飼主に飛びついたら突然嫌な匂いがしたり… この方法はまた、罰を与えるために、してほしくないことをあえてさせたりもします。させといて、罰。ゴミを漁りに行くようにしむけておいて、ゴミ箱倒れてきたねー怖かったねーもうゴミ箱に近づきなさんなって。もうね、世の中恐怖でいっぱい… もう何もするまい… って、なる。私ならなる。無気力でもおとなしい犬のほうがいいですか。人間にとっては都合がいいかもしれませんが、犬にとっては「幸せな犬生」ではないですよね。


また、この「正の弱化」は、気をつけていないと飼主の望まない効果を生み出してしまうことがあります。例えば「おいで」って呼んで、来させて叱る。行ったら叱られた。じゃあ「行かない方がいい」と学習するのは当然ですよね。「自分が叱られるようなことをしたんだから、ここは素直に叱られに行こう」と思うかな。思わないだろうな。犬は「得なほうしか選ばない」そうです。


先日気づいたのですが…
ロックは散歩中「おいで」って私に呼ばれると、来ます。散歩中「おいで」って呼んでロックが来たら私がおやつをあげるからです。でも家の中で「おいで」って呼んでもなかなか来ない。なぜかなあ… と、考えてみれば当然でした。家の中で「おいで」って呼ばれて行ったら、歯磨きや耳掃除をされるからです。でも服を着る時も「おいで」って呼ばれる。服を着たら大好きなお出かけの可能性が高いことも分かっているから… 家の中で「おいで」って呼ぶと固まって、こちらをじっと見ています。私が次に手に何を取るかで判断しようと観察しているのですね。私は「おいで」で正の強化と正の弱化の両方をさせていたんだ。いいことが起きることもあるし、悪いことが起きることもある。だから迷う。なんだなんだ、科学的に考えるとなんてシンプルなんだ。


ちなみに、家の中では「来い」って言ったら喜んで来ます。これも無意識でしたが、「来い」は一緒に遊んでいる時にしか使っていない言葉でした。「来い」で来たら撫でてあげるだけですが、それだけのために飛んで来るんだってことを知ると、ロックがますます愛おしくなります。


このように、科学的に犬を知ることは、愛情で犬を可愛がることの対局にあるものではないのですね。知るとますます絆が作れるのだと思います。だから、ますます学びたくなる。


以上が「4つの法則」について。
呼び名がややこしいですよね。でも違いは納得。自分でまとめてみると、なんとなく分かったような気がします。






その他にも、行動の原点(3つの本能)、「きっこけ(ABCの箱)」の話、「消去バースト」や「好き度カーブ」を利用して犬の「執着」をコントロールする方法、ストレスのたまり方、その管理の大切さ…


そう、「管理と学習」の話。
これがちょうど私の知りたいところ、直面している課題でした。「管理する」ことと「学習させる」こと、どちらも必要なことだけれど、同時にはできない点。


他犬に出会うとギャン吠えするから…
・なるべく出会わない時間帯に散歩する
・出会ってしまっても早めに名前や「おいで」で呼び戻して回避できるようになる


ここまでは「管理」。私はまだ、ここまで。ロックのストレス(興奮)をマックスに持っていかないようにコントロールすることで精一杯。でもこの「管理」を続けている限り、他犬に出会っても「吠えなくていいんだ」っていう「学習」をさせることができない。その「学習」をさせる場面、タイミングが分からなかった。


この日の朝も、他犬とバッタリ会った時たまたまそれが「金網越し」だったので「最悪の事態(乱闘)は起こらない」状況だったにもかかわらず、とっさに「呼び戻し」してそのままスルーしてしまったことを伝え、あれは「学習」のチャンスだったのでしょうか、とおふたりに伺いました。結果、上手く学習できればいいが、できなかった(ギャン吠えさせてしまった)場合は失敗を学習させてしまうので、その可能性が高いのなら「管理」でいいでしょう、とのことでした。


うん、ロックの場合、ご近所散歩が一番ハードル高い。もっと他犬がわらわらいる公園まで車で行ってからのほうが興奮しにくく「失敗を学習」する可能性が低い。試すなら、そっちで。ご近所を他犬を避けずに歩ける日を夢見て...「学習」の方法をあれこれ考えながら、諦めずにばんがろ。


ていうか「失敗の学習(それも正の弱化と言えるのかな)」にもっと以前から敏感になっていれば、そもそもこんな「問題」を作らなくてすんだかもしれないんですよね…


ちなみに...
ロックの日常で私が完全に「管理」しており、一生「学習」しなくて良しとしているのは、集合住宅内の移動の時間です。移動中にグズる悩みは、以前こんな風に解決しました。現状でなんら弊害がないことと、あえて「学習」させるにはあまりにも周囲に迷惑をかけてしまうので、一生このまま「ゲームの時間」として過ごさせるつもりです。楽しみにしてるしね。






d0175746_19521193.jpg








長くなりました。
ロックの現状をまとめたい、と言いつつ... とてもまとまりませんでした。まだ自分がロックに対して行っていることのひとつひとつを見直す作業が追いついていないのですね。ああ、これは正しかった、これはやめたほうがよいのでは... と。その判断は、やはり最終的には飼主にしかできないと思うので、見極める力をつけてゆきたいな。








次回は犬の使うシグナルと、クリッカーの使い方を学んでくるからね!!
d0175746_20363625.jpg
...よろしく。











犬通プログラム第三部、第四部、受付中

D.I.N.G.O.

D.I.N.G.O.のツイッター(bot)

新居さんのツイッター

石綿さんのツイッター







いつでも里親募集中
[PR]

by kia_rock | 2013-02-06 20:28 | めざせ飼主力UP! | Comments(2)