カテゴリ:めざせ飼主力UP!( 12 )   

D.I.N.G.O. 犬連れワークショップ 2 〜社会化についてふたたび考える〜   

2014年 12月 31日




前回の続きです。





今回のセミナーの1日目の最初の時間で、参加者の方ひとりひとりの愛犬との出会いから現在にいたるお話をじっくり聞くことができました。何人もの方が愛犬をペットショップで買い、その後なんらかの問題がおき、解決方法を探るうちに地元のD.I.N.G.O.のトレーナーさんに出会い、今回ここへ来るに至った話をしてくださいました。ここに至った飼主さんに出会えたワンコたちは本当に幸せだなと思い、何度も泣きそうになりました。






問題が起き の後、ここではなく管理センターに連れてゆかれる子も多くいます。






問題が起きた原因はいろいろあると思いますが、人間社会で生きることになった犬がその生活を受け入れるキャパシティは、ほとんどの場合飼い主さんに出会う前の社会化期に決まってしまっているところに重大なポイントがあると私は思います。






本来は、問題が起きる前、犬を飼う前に「正しく」犬を知ることができればいいのですが、今のペットビジネスの大半はそれを望んでいないのではないかと思わざるを得ません。大切な社会化期をおろそかにするような商売が成り立つべきではないです。そのためには、(リーダー論などに惑わされず)犬という動物について本当の知識を得ることがもっともっと一般に広まればいいと心から願います。






以前「犬通」の第一部「犬の起源・歴史・本能・進化」で犬の社会化期について学んだ後、ロックの社会化期がどうだったのかを調べました。






こちらにまとめてあります。






2年近く前に書いた記事ですが、読み返してみて、やはり今でも同じ考えであると確認し、あらためてD.I.N.G.O.に出会えて良かったな、と思いました。






ロックは上のリンク先にまとめたように、家庭犬になるために適切な社会化期を過ごせたラッキーな子です。私が自分本位でロックの気持ちを考えない飼い方をして問題を作ってしまってもなお、とても「良い子」だと思います。






ロックの性格の良さには、大袈裟ではなく本当に毎日感動しています。それに気づけるようになれた自分のことも嬉しく思います。下手な飼い方をしていても、愛情だけは溢れんばかりにあったこともロックの性格を歪めなかった要因だとは思いますが(その頃の愛情は「依存」に近いもので、自分がそれに気づいた時にやっとロックの本当の素晴らしさが分かるようになったのですが。そのへんの詳細はこちらに書きました)、なんと言っても社会化期に培われたベースがあったおかげだと思います。生物学的に「適切な時期」というチャンスは逃せないものだと思うので。言葉が通じない分、それを逃すと飼主が一生懸命勉強しない限り修正は難しい場合が多いと思います。このブリーダーさんの元で社会化期を過ごしたワンコたちは、その後捨てられにくいのではないかと私は思っています。それは目立たないけれど、一頭一頭の犬にとっては最高のプレゼントなのではないかと。






私の順番に、私がなぜ今日ここに来ているのかお話ししました。

私はD.I.N.G.O.のおふたりのトークが大好きだから聞きたいのと、聞けるチャンスにはとにかく聞いておかないと大事なことを忘れるからです、と。私は自分のことを、人一倍相手(人間も含め)の気持ちに無頓着で、自分のことだけを考えて行動してしまう人間だと思っています。だから、人一倍こういうチャンスを逃さないようにして何度も思い出さないとすぐまた逸れてゆきそうでマズいと思っているからです、と。






私はそうやって自分本位に行動し、ロックのことを可愛がっているつもりでストレスを与え続けた結果「他の犬を見ると興奮する」という問題をロックに作ってしまいました。それについては3年近く取り組んできた結果、改善はしていますが、今後もずっと私の管理で対処してゆく必要があるだろうと考えております。






いつか、別の犬を飼うならば、こういう失敗をしないようにしたいな、と思います。できればロックと同じように適切な社会化期を送った子と、その後も適切な飼い方をして理想的な信頼関係を築きたい。ロックに与えてやれなかった(というかロックから奪ってしまった)大切な部分をきちんと与えて、より幸せな犬に育て、一緒に幸せに暮らしてみたい。






里親を探している、人間のせいで不幸になった子たちがたくさんいると知ってもなお、そう思います。






それはひとえに、私が犬を飼う理由が「自分のため」だからです。これは間違いなく。他に理由はありません。






しかし一方、同じ理由で、犬生に恵まれなかった保護犬の里親になって、その子の一生をずっとましなものに変えてあげるということに、強い憧れがあることもまた事実です。






その両方ともが本音です。

そのことを、正直な気持ちとして、いつか言いたいなと思っておりました。






今年IGで知り合った方で、黒プーちゃんをパピーから飼ってらっしゃる方が、2頭目として繁殖に使われて放棄されたトイプーを引き取られました。たまたま職を失って自宅にいることになったのをチャンスと考えての行動だったそうです。繁殖に使われて放棄された子なので、家庭犬としてそれほど難しい問題を抱えていた訳ではないようでしたが、最初の子のQOLを考えてこられたからこその育て方をされている様子を拝見して、とても羨ましく思いました。そして、その子が初めての人間社会で出会う景色、音、匂い、そのひとつひとつを受け入れてゆく姿に何度も泣いてしまいました。困難なこともあると思うけれど、こんな姿を見守れる喜びって他にはないくらい素晴らしいものだろうな、と。






私が今ロック以外のワンコのために出来ることは限られています。限られた範囲でしたいと思うことをさせていただいているに過ぎません。が、もしもいつかもっと出来ることが増えた時、それを可能にする能力のある人間になっていられたらいいなと思っています。D.I.N.G.O.のトレーナーさん方のように。






今の私の役割は、ロックのQOLをより豊かなものにして、人間社会で幸せに暮らせる犬でいさせること。その努力を続けることです。






今回のセミナーで、ロックのQOLについて、気づいたことがあります。

2日目にしたことについて「各ワンさんが鉄板でできるトリックを飼主さんと披露した後、別の参加者ができるだけ忠実に飼主さんのしたことを再現して同じトリックをしてみたり」と前回書きましたが、ロックが鉄板で出来るトリックとして披露したのは、「バーン!」と撃つ真似をしたら倒れて、OKと言うまで倒れている、というものでした。






このトリックはロックがまだ12歳の頃に教えたと思うのですが、どうやって教えたかは残念ながらほとんど覚えておりません(主に説得だったような… そんな訳ないか…)。私自身トレーニングや犬の勉強を始めるよりずっと前でしたので。ただ、何故教えたかだけはよく覚えております。私はそれまでは犬に芸を教える必要などないと思っていたので、安全管理のための「伏せ」と「お座り」しか教えておりませんでした。「お手」なんてなんの意味があるの、と。が、ロックと過ごすうちに「退屈してるんじゃないか」と思うようになったのです。






犬って、芸を覚えることが喜びになるんじゃないだろうか、覚えて人間とコミュニケーションをとることが楽しいんじゃないだろうか、と。






そう思って「バーン!」を教えたことと、教えてみて「やはりそうらしい」と感じたことはよく覚えております。この時私はロックのQOLを意識したんだな、と今回気づきました。犬通を学んだ今はもちろん確信しております。犬って、野生動物はしないことをして喜びを感じることのできる特殊な動物なのだと。人間のコンパニオンアニマルになる素質に溢れ、そのことで自分も幸せを感じられる特別な動物の代表格なのだと。






苦手に感じていたクリッカーを使って、これからはいろんなことを教えてゆきたいな、と。その先に今より更に幸せな関係があるように思えた素晴らしいセミナーでした。






すべては私次第。

ばんがれ私。





そして、すべての犬という素晴らしい生き物に生まれてきた子たちが幸せになることに苦労しない世の中になってゆきますように…










最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

毎年年の瀬にはやさぐれずにいられないわたくしですが、今年はおだやかに年を越してみようじゃないですか。

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できると思うよ。













みなさま、寒いお正月になりそうですが、風邪などひかれないよう温かくしてお迎えくださいね。どうぞよいお年を!!

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by kia_rock | 2014-12-31 17:12 | めざせ飼主力UP! | Comments(4)

D.I.N.G.O. 犬連れワークショップ 1   

2014年 12月 16日






12月6、7日の土日にD.I.N.G.O.の犬連れワークショップへ参加してまいりました。

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約2年前に「犬通」を受けて以来、D.I.N.G.O.のイベントが広島であると参加しておりました。クリッカートレーニング(犬連れ)と2日間のセミナーの2度です。どちらも記事にまとめていないのは、レジュメがなく自分でも何もメモをとっていなかったからです。今回もメモをとっていないので内容はまとめられないのですが… 毎回とにかく面白いです。とくに今回のワークショップは「犬通」に匹敵するくらいの充実感でした。





ちなみに前回(今年の春)のセミナーのテーマは1日目「犬のシグナルの深読み」2日目「犬に自信をつけるごほうびの活用法」。今回のテーマは1日目「安全管理と自己学習~考える犬に育てよう~」2日目「水平思考で壁を乗り越えよう~人が与える犬への影響~」でした。今回の詳細はこちら






私は代表の新居さんと副代表の石綿さんコンビの話を聞くのが大好きなんです。理由はおそらくD.I.N.G.O.の理念である「根拠を追求する」姿勢が、私にとってしっくりくるからだと思います





クリティカルシンキングってご存知でしょうか。日本語に訳すと誤解されそうで説明しづらいのですが… 私の解釈で説明すると「(話を)曲げない、すり替えない、すぐ一括りにしない、ありのままにとらえる、事実(fact)と意見(opinion)を区別する…」といった思考のことです。私は趣味の英会話を通してその実践を学んでいるのですが、これが私にはとてもしっくりきます。





そして、これを知った時、なぜ自分がD.I.N.G.O.が好きなのかが分かった気がいたしました。新居さんと石綿さんのお話はクリティカルシンキングがベースだから、こんなにしっくりくるのではないかな、と。これからの時代、何を学ぶにしてもこの思考(姿勢)ができないと伸びにくいと言われているようです。これができてこそ「根拠を追求」することも可能になるのではないかな、と思います。





そして、やはりD.I.N.G.O.には、そういうのがしっくりくる方々が集まって来るんではないかな。今回参加された十数名の皆様との時間は、とてもリラックスでき、楽しく、幸せで、終わってしまうのが惜しいくらい充実した2日間でした。





2日とも半数程度の方が犬連れでした。

囲われた空間に入ることは、犬にとってはちょっとした危機ですので、警戒レベルが上がっているはずですが、その中で終始お互いに良い距離をとって無関心でいられました。飼主さんへの信頼度が高いのと、飼主同士がお互いに安心感を持っているのが伝わっているのだろうな、と。犬なし参加の方は、愛犬がまだこの状況(ストレス)に耐え得るかどうか分からないので連れて来なかった方、これから犬を飼う予定の方、ドッグトレーナーを目指している方等でしたが、1日目は皆で協力して参加されたワンさんにクリッカーで「タッチ」を教える等のエクササイズをさせていただきました。





私は1日目は様子見で、ロックを連れてゆきませんでしたが、2日目はロックとつれと一家で参加いたしました。2日目も参加のワンさんたちといろんなことをして楽しかったのですが、面白かったものを紹介してみます。





「超能力だけで伏せをさせてみてください」のお題。

コマンドを使わず、無言で手、足、首などもいっさい動かさずに愛犬に伏せをさせてください、と。ロックは私と目があって10秒くらいで伏せたのですぐ引っ込みましたが、他のワンさんたちは5分以上経っても誰も伏せず。みんな一途にコマンドを待っていました。その間観察していていろんなことが見えてきました。今どんな気持ちになっているのか、この状況をどう納得しようとしているのか、そして飼主さんとどんな風に暮らしているのか、まで… じっとガラス扉の外を見始めて現実逃避する子、立っているという指示だと結論づけてじっと立っていることに決めた子、飼主さん以外の人に答えを求めようとする子… とても興味深かったです。





ちなみにロックがすぐに伏せたのは、コマンドではなく自分の判断で伏せるように強化してあるからです。コマンドは出さないけれど、伏せたことが正解ならフィードバック(ご褒美)は出します。なので、ロックは伏せが大好きです。伏せているといいことが起きることが多いので「とりあえず伏せ」しているうちに、伏せていることそのものが好きになった感じです。伏せていると身体もラクだし気持ちも落ち着いていやすい気がします。だから好きになるのも自然かなと。そして飼主としても、伏せていられて困る状況はほとんどないので助かります(泥んこや枯れた芝生の上でさえなければね)。





ですが、その分コマンドでの「伏せ」が弱いことを今回実感しました。いざという時の危機管理、そしてロックのQOL向上のためにもコマンドでの意思疎通もちゃんとできるようにしておかないとな、と思いました。





あとは、各ワンさんが鉄板でできるトリックを飼主さんと披露した後、別の参加者ができるだけ忠実に飼主さんのしたことを再現して同じトリックをしてみたり。D.I.N.G.O.が長年行っている「タレント犬トレーニング」の一部をやってみたり。





「タレント犬トレーニング」は、文字通り、演技をして映像におさまるためのトレーニングです。今回「人間があくびをしたのを合図に伏せをする」という演技を教えてみました。初めてで要領が悪くて誰も成功しませんでしたが、どの子も手応えはありました。これ、どう教えればいいと思いますか? 参加者誰も分かりませんでしたが、とても簡単なやり方でした。





「タレント犬トレーニング」と聞くと、チャラいイメージや、暗い(非人道的な)イメージを持っていましたが… 間違いでした。犬のQOLは確実に上がると思います。さらに、演技を教えているうちに、問題を抱えていたワンさんの問題が消えてしまうことがよくあるのだそうです。

たとえば、吠えて困る犬には「吠えろ!」を教える。指示で吠えるとギャラ(ご褒美)が出るけれど、勝手に吠えてもギャラは出ない。言わば「吠え」のアマチュアからプロにしてしまうことで、ギャラが出ない時は吠えなくなることが多いのだそうです。





今回の参加者で興味を持った方が多かったので、次回のワークショプ(未定)ではこのタレント犬トレーニングも一部取り入れられることになるかもしれません。




そんな訳で、あっという間の2日間でしたが…
今回、もうひとつとても充実していたと感じた部分があります。参加者の数がそれほど多くなかったので、ひとりひとりの話をしっかり聞きながら、皆で考えることができた1日目の最初の時間です。




もしかしたら、そのあたり、ロックへの思いを次回書くかもです。




みなさま、おつかれさまでした。
ありがとうございました!!



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ロックもおつかれちゃん
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おつきあいいただき、ありがとうございました。











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by kia_rock | 2014-12-16 21:52 | めざせ飼主力UP! | Comments(2)

ここ数ヶ月の振り返り   

2013年 03月 27日





本日はD.I.N.G.O.のクリッカートレーニングに参加いたしました。
とても楽しく、頭を使ったのでロックも私ももうネムネム...





なのですが、ひとつ記事をアップして寝ます。





少し前に書いたものです。
読み返すといまいちしっくりこず、アップするに至らなかったのですが… 理由はおそらく、私の考えが日々変化しているせいだと思われます。でも、これはこれで私の「ある地点での結論」な訳で。そして、それが誰かの参考になるかもしれないので、アップいたします。内容はすべて私なりの解釈であり、チャーリーママさんやD.I.N.G.O.の考えを伝えるためのものではありませんので、その点を踏まえてお読みいただけると嬉しいです。






ロックをもっと落ち着ける子にするために、ここ数ヶ月取り組んでまいりました。
落ち着いた子にするというより「すぐ落ち着ける子」になれるように。つまり「私がロックの興奮をコントロールできるように」。それだけロックにとって信頼度、注目度の高い存在に、私がなるための取り組みです。




どんだけ成果があったかというと、まだまだなんですけどね。
でも以前とは確実に違うと思います。





具体的に言うと…
特に直したかったのは、「散歩の時にリードを引っ張る」ことと「他のワンコに興奮する」こと。現在はどうかというと「引っ張ろうとするが、止まる」「興奮しそうになるが、我に返る」状態です。正確には「引っ張る前に止めて引っ張らせない」「興奮する前に呼び戻して吠えさせない」ようにすることで、未然に防いでいる状態です。この管理(介入)をしなければ、防げないと思います。失敗をさせないことが、今の目標。最終目標は「母ちゃんと一緒に歩くのが楽しい♪ と隣を歩いてくれる」「母ちゃん、あの子に挨拶してきていい? と訊いてくれる」ことです。




この数ヶ月の取り組みで、よかったな、大切だったな、役立ったなと思うことをいくつかまとめてみたいと思います。




本当は「この本がお勧め!!」とか言いたいのですが… わたくし実は、活字を追うのが苦手です。読むのがすこぶる遅いのです。なので、良さそうな本もサイトも、実はほとんど読んでおりません。良い本は、買っただけで安心して放置。せっかく教えていただいても、最後までちゃんと読んだのは、チャーリーママさんの著書くらい(でもこれは泣きました)。




きっとえらい損してるんだろうな、と思います。
その分進歩もノロノロです。ええ。





そんな私が...






<よかった、大切だった、役立ったと思うこと その1>
 理想の最終形のイメージ





チャーリーママさんが紹介されたていこの動画





「ああ、こういうことか!!」と。数ヶ月前これを観てから、ずっと頭の片隅にこのペアがおります。
このワンさんが集中しているのは、飼主さんだけに見えます。オヤツ目当てでもないし、歓声すら耳に入らないかのように… 飼主さんに夢中です。




これと同じことをしようって訳じゃないんですよ、もちろん。ただ...「目指す最終形」を視覚でとらえると、道をそれにくいのではないかな、と。







<よかった、大切だった、役立ったと思うこと その2>
 リードワークは妥協しないこと




「この言葉は常に頭においておこう」と思ったのが、犬通の時に買ったD.I.N.G.O.のワンポイントクリニックDVD「引っ張りを直したい!」編の中で新居さんが言われていた




「妥協しないことに尽きる」




という言葉。
リードを引っ張る犬を止めた時は、リードが緩むまで一歩も前に行かせない、という場面での言葉です。




なかなかこの意志は貫き通しにくいですよね。様々な状況に出くわすし、日々いろんな情報が入れば入るほど混乱し、迷いが出て揺らいでしまいます。でも、このDVDは基礎の基礎のはずなんです。一番大事なことしか言ってないはずなんです。だって500円だもの。 <そこか




ロックには、止めても止まらない場面があります。たとえば「匂いを嗅ぎたい地点まであとちょっと」という位置で止めた時。これは、そこで止めてしまった「私のミス」だと感じます。しまった、引っ張らせずにそこまで到達させるべきだった...




そんな時に、あの言葉を頭に置いておかないと、どんどん崩れると思ったから。




たとえそれが止めた私のミスでも、いったん止めたら止めきらないと、もっともっと難易度の高い「他犬に突進した場面」でも止まらなくなる。でもほんの鼻先に匂いたい場所があるのでロックはどうしても引っ張る。そんな時、どうするか…






<よかった、大切だった、役立ったと思うこと その3>
 グッパー




そんな時、私はチャーリーママさんに教わった「グッパー」を使います(リードを使って犬に細かい信号を送る方法)。
間違えて止めた時にはグッパー。これでいったん止めたことになります。たぶんなっていると思います。到達した瞬間にリードがゆるんでいた(とロックが感じる)ように気をつけて使えば。「妥協せず止める」ことと「グッパー」が相反するものでないと実感できてから「妥協せず止める」ことが可能になりました。



この「リードが張ったら犬を止める」を「妥協せず」行っていると、ロックも私もすぐにイライラし始めておりました。なにしろ常に走っているようなものだったので、5mリードなんてすぐ張るのです。その度にゆるませてくれないと先に進めない。ゆるんで先に進んでも、すぐまた張る。もういっそ15mくらいのリードにしたい衝動にかられたりもしましたが、その先の未来にあの動画のような関係性が待っていないことはさすがに分かります。リードは「今よりも短く」が目標。



要は、走らないで欲しいんだよね。



そんな時、初めて参加した散トレでチャーリーママさんがロックに施した「グッパー」を見て驚きました。正直「え、それでいいの?!」って思いました。そのリードワークは「妥協しない」どころか「妥協しっぱなし」のように見えたから。でもママさんが「これで(ロックに)引っ張っている感覚はないと思う」と仰るので、翌日からやってみました。走っているロックに信号を送り続けました。そして、これを毎日やってみると素晴らしい効果が出てきていることに気づき、驚きました。




グッパーには、飼主の存在を思い出させる効果があるような気がいたします。ロックのスピードが落ちたし、止めやすくなりました。ああ、引っ張らせて散歩をしていた頃、テンションかかりっぱなしのリードの先に私の存在はなかったのだな、と。私はロックにとってただの「負荷」。ロックはひとりで散歩していたのだ、と。つまり、グッパーされ中のロックはチャーリーママさんの仰る通り「引っ張ってない」のだと分かりました。




私が一緒にいるよ、という信号を送り続ける。
そして止めた時は、妥協しない。




ロックが走っている間はグッパー。リードが張ったら、そこで止めて、リードがゆるむのを待つか、私がその地点に追いつくまで一歩も前に行かせない。ごちゃごちゃ考えずにこれを繰り返す。むしろ他の考え事をしながら無意識にこの作業を繰り返しているうちに、気づいたらロックが脚側歩行してくれていたりします。「妥協しない」ということは、こういう効果を呼ぶんだな、と。犬に限らず、良くも悪くも一貫性のあるものは受け入れられやすいものね。





<よかった、大切だった、役立ったと思うこと その4>
 名前を呼んでおやつ




これはもう、究極だと思います。究極に簡単で、究極に効果のある「古典的条件付け」。自分の名前を好きにさせる方法です。これを繰り返せば、ロックくらいの食いしん坊なら「呼び戻し」ができるようになるのは時間の問題ではないかと。




この「呼び戻し」は、他のワンコに興奮しそうな時に非常に役立ちます。なにしろ、他のワンコから引き離すためと言えども「リードを張ってはならない」のです。いやむしろ他のワンコのいる場面でこそ「リードが張る」と、好ましからぬ展開になりがちです。だから、リードは張らずに「名前」で呼び戻す。



「名前 = おやつ」がインプットされていますので「気になるワンコ < おやつ」のケースでは、当然おやつになびいて戻ってまいります。てことはですよ、ものすごく気になるワンコと、食べ飽きたおやつだったら「ワンコ > おやつ」になっちゃうんでしょうか…?





<よかった、大切だった、役立ったと思うこと その5>
 ロック本体の観察




前回の散トレ記事の中のこの場面が、チャーリーママさんのブログでも紹介されました。
この距離でこんな鮮やかにロックを止められる自信は私にはまだありません。ヤバいと思ったらもっと手前で呼び戻し、方向転換をしています。




でもね、この2枚目の写真のロックは「あ、行かなくていいんだ」って思っているように見えませんか。その意識を育てる方向へは日々の自主トレで進んできたつもりです。




一気にその方向へ進みやすくなったのは、私の認識が大きくかわったのがキッカケでした。




以下は、3月1日の私の連投ツイートをつなげたものです。




他犬に会ったら夢中で挨拶しに行く姿を見て「挨拶するまでは落ち着かない」んだって思ってた。実際挨拶したら落ち着くことも多いし。でも、挨拶がしたい訳じゃなくて「挨拶を終わらせたい」んだって思うようになった。それは「自分で自分を守る」ために相手を確認してるんだって。つまり、私に守ってもらえると思ってないんだって。私に守ってもらえる安心感があれば、相手を確認しに行く必要ないもの。だから、知らない相手に挨拶せずにすむようになることは、私への信頼が増して(回復して?!)るんだってこと。そして私も、挨拶しなくていい相手を見極めることができるようになれる気がする。昨日のアカリで遭遇したシェルティちゃん2ワンには、ロックが最初からアグレッシブな態度だったので、挨拶させなかった。何度でも呼び戻すことを楽しめた。なにしろ「本当は関わりたくないはず」って分かってたから。そして、外へおしっこさせに行ったところで車に置いて戻り、会計。こんなことしたの初めてだなあ、と思いつつ。その後公園に散歩しに行ったが、シェルティのことも車に置いてかれたことも全然引きずっておらず、散歩を楽しんでいるように見えた。うん、母ちゃん分かってたもん。




そう確信できたキッカケは思い出せませんが、D.I.N.G.O.の理念である「根拠を探る」ことの大切さを犬通プログラムを通して実感しておりましたので、そういう気持ちで日々ロックを観察するようになったからかもしれません。愛犬を常に観察できるのは飼主だけですもんね。




私はこの意識の変化で、挨拶に行かせようか行かせまいか、と迷うことがほぼなくなりました。




自分に指示を出す人が迷っていたり、自信なさそうだったりしたら、怖くて従えませんよね。これ、ダブルバインドっていうそうです。皮肉にも、勉強する飼主さんほどその過程で陥りがちな状況だと思います。私はかつて、ロックと公道を歩く時のリードの長さを決め、リードを持った手を腰に固定し、一貫してその長さを変えずに歩いておりました。何の知識もなく、ロックの様子などほとんど観察しておりませんでしたが、ロックはあっさりこの「公道限定ルール」を覚えました。私にあったのは「迷いのなさ」だけ。これもやはり「一貫性のあるもののほうが受け入れられ易い」という例ですね。




一歩間違えると「納得して」ではなく単に「諦めて」受け入れるということになるのですよね(当時の私はそんな思慮などなかったので、単なる結果オーライですが)。このへんも、考えてしまうところなんですが...「諦め」てもらうことも必要なのかなあ、と思ったりもいたします。諦めて欲しい場面ですんなり諦めてもらうためには、日頃から「許可」も多く出さないといけないのではないか、と。





そのへんの「折り合い」がちゃんとフェアについていることが大切かなあ、と。





まずは、お散歩。ごはん以外のレジャーと言えば、まずはお散歩ですもんね。お散歩(情報収集)でどれだけ満たしてやれるか。





<よかった、大切だった、役立ったと思うこと その6>
 ツイッター




否定しないでくれる仲間っていうのは、本当に強い味方です。私はツイッターで、同じように頑張っている方々のつぶやきを読みながら、自分も「今日の散歩でどんなハプニングがあり、どんな失敗をしたか、どんな成功をしたか」等つぶやいて、気持ちを切り替えております。また明日頑張ろうって思える。取り組み自体が嫌になってしまったら、もうそこでストップですもんね。





という訳で、まとまっておりませんが... 眠いので寝ます。




再度申し上げますが、これはあくまでも私がここ数ヶ月を振り返った感想です。また数ヶ月後に振り返って、どの部分が変わっていてどの部分が変わりないかは不明です。




いちばん間違いなく言えることは「一度もあきらめようという気にはならなかった」ことかな。





それでは、
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チャーリーママさんのブログはこちら
D.I.N.G.O. のサイトはこちら ツイッターはこちらです。
(有益な情報が満載です)






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by kia_rock | 2013-03-27 22:06 | めざせ飼主力UP! | Comments(2)

2月・3月の散トレ模様   

2013年 03月 13日




D.I.N.G.O.の犬連れセミナー(クリッカークリニック)情報はこちら





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2月、3月のチャーリーママさんのお散歩トレーニングの模様です。






2月19日火曜日 比治山公園にて
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寒かったけど... 散トレ開始と同時に雨もやみました。












チャーリーママさんへリードを託されたこころちゃん
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動きまわるのをやめました。インターセプトのコツは、犬を動かすのではなく、自分が動く。なるほど!!












広い公園内の小道をみんなで歩いて...
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別の広場へ移動
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くぅねるず。












それぞれに苦手や課題を持っている子たちなのに...
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集まって歩くと、不思議な連帯感?
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ミニシュナのパピー、アーリー(アーディン?アーディ?)ちゃん、トイプーのレオン君、ノーフォークテリアのナル君












距離をとったり近づいたりしながら、状況を受け入れてゆくように見える
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シェパードのハナちゃん、ミニピンのスニちゃん












チャーリーママさんの足元にすっと背中を入れたこころちゃん
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ねる氏のキメポーズ
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リラックス女王ハナちゃん
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もうひとりのハナちゃんは柴犬ミックス
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まるまめーズ
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ミニピンのチロちゃん
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coco君もがんばった!!
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ロック...厚着すぎやしないか?
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写真、撮れてない子もいると思いますが、この日のお気に入り写真は、カメラの設定が狂っていた時に撮れた...












この一枚
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こころちゃんの安心した顔が印象的でした。







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さて、3月12日火曜日の散トレは...






広島広域公園
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今回は、いい天気!!お散歩日和だね!!
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広い場所までみんなで歩いて
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恒例の自己紹介から
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他の参加者さんが何を目指してるのか聞けて、はげみになります。












今回は、まるちゃんがチャーリーママさんへ託されました。
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まめ君と兄弟喧嘩が起こりそうだったのに...
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チャーリーママさんに手綱をとられると...












落ち着いた。
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今回姉弟で参加したこころちゃん&来夢くんも...
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引っ張ることなく、楽しそうに歩く
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ぜひ、ロックも操縦してみてください!!
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...ルンルンで行っちゃったよ...
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そして、自分よりルンルンした年下のワンコを許しておかないロック姐さんは、レオン君に...













光の速さでブチ切れましたが...
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1秒後には、こう。これが目指したいリード捌き!!
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ロックの位置が変わっていないところにご注目あれ。












いろんな飼主さんからオヤツをもらってみんなで食べたり
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集まって話をしたり、
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ママさんに個別相談をしたり...
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12月の散トレぶりのマロンちゃんは、岡山から!!












広場を出たら、ふたたびお散歩
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優しく、根気よくがんばる母さんと一緒に参加のcoco君も
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こんなに余裕がでてきました。












さあ、もう一息歩こうか
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梅の木の庭まで
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ここでひと休み
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持参したお弁当で、ランチトレーニング
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ロックの気持ちに集中していたので、ほとんど写真を撮る余裕はなかったけれど...
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私はあえて地べたで食べてみました。
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※まるまめ母さんから手作りおかずのおすそわけ。私の持参はもちろんコンビニ弁当さ。












なんとかお互いに折り合いつけて、満足だったかな。ロックのお弁当は父ちゃんの手作りジャーキー。
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言わないの!!













そしてこの日、かつての喧嘩上等仲間(似た者同士?)のこころちゃんと
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一度もモメず!!
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何度も平気でそばにおりました。ふたりとも、すごい!!












ロックはおそらくこんな風に...
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ナル君のように...












はしゃぐ相手を受け入れて遊びの相手になってあげることはできない気がします。
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いいの。みんなそれぞれの性格とライフスタイルの中で、
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飼主さんと共に幸せに暮らせれば。












この日、私に心を許してくれたルビたん、嬉しかった!!
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ややこしい性格(ルビマロ母さん談)でも、幸せになれー












楽しかったね。
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ルートを考えたり地図を作ってくださったルリピンさん、ありがとう!!


レジャーシートを貸してくださったナル君ママ、ありがとうございました。


マロンちゃんママさん、朝早くの出発おつかれさまでした。


チャーリーママさん、今回も遠路はるばるありがとうございました。


そして、今回でひとまず幹事を終えるみゆさん、おつかれさまでした。3月20日で閉店される DOG GOODS SHOP MEW には、ロックが1歳の頃からずっとお世話になってきました。15年半続いたお店ですので、もっとずっと長い常連の方も参加されるし、新しい仲間も増えている「お散歩トレーニング」に、これからも参加させてくださいね!!


次回は4月9日火曜日です(私は残念ながら欠席)。5月以降は未定(暑さ次第だそうです)。






いつでも里親募集中
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by kia_rock | 2013-03-13 22:47 | めざせ飼主力UP! | Comments(8)

D.I.N.G.O. 犬連れセミナー開催 と 犬通その後   

2013年 03月 10日




あの楽しかったD.I.N.G.O.のセミナーの...




次回開催が決定いたしました!!




今度は犬連れOKです(犬なしでもOK)。




■日時 3月27日(水) 10時~16時

■場所 カリブ
  広島県安芸郡坂町鯛尾2-7-1





申し込みはこちらにて。
詳細はスニちゃんブログもチェックです。


嬉しい!!
今回はクリッカー特集ということで、どんな風にレクチャーしてくださるのか… そして新居さんと石綿さんの名コンビにまた会えるのがめさ楽しみです!!





「犬通」が私にとっていかに価値があったかということは、長いリポートを書いたことからお解りいただけると思いますが… あらためて思うに、私にとってあれは「子離れ」のキッカケになったのではないかと。


子供がいないので「子離れ」もしたことはないのですが、もしかしたら、子離れを経験された方のほうが愛犬との距離の取り方も上手なのかもしれないな...と思いました。


可愛くて可愛くて、いつもいつも事故が怖くて、いつか先に逝ってしまうであろう現実など受け入れがたく… そのくせ自分の都合でロックに無用な我慢をさせても気づかなかったり、こんなに愛しているんだから大目にみてくれるよね、なんて勝手な思いを押しつけたり。それは、誰にも負けない「愛情」であると同時に、ロックへの「依存」であり、私の「所有物である」という意識以外の何ものでもなかった、と。





「科学的に犬を知ることが、愛情で可愛がることの対極ではないと分かった」と書きましたが、まさにそういうことでした。





ロックに無用な我慢をさせていたことに、気づけた一例…
首のところを広げて持っていれば、自分で頭を突っ込んでくるくらい、服を着せるのが楽だったロックさんが、最近プイと去ってしまうことが続き… なぜだろうと考えて、気づきました。最近ちょっときつ目の服を着せることが続いていたからだ、と。


あと1センチ胸囲が広ければなあ、と思いつつ可愛さとセールに負けてまとめ買いした服たちを、封印。ロックが「母ちゃんはロックにきつい服を着せない」と、ふたたび自分から頭を突っ込んでくれるのがいつになるか、ロックの信頼を取り戻すのにどのくらいかかるか、現在観察中です。


着せれば着てくれる。受け入れてくれるから、気づかない。プイと去るロックを見て、以前の私なら「我が強くなった」としか思わなかっただろうな... そこでもしリーダー論を信じていたら、ひっくり返して組み伏せてたかもしれない...


実際パピー時代には「甘噛みを放っておくと将来噛み犬になる」説を信じて、ロックがくわえた指を喉の奥へ突っ込んだりしていたこともあります。そんな理不尽な仕打ちさえ、受け入れてくれてたんだね。犬ってすごい。そしてロックにどんだけ無用な我慢をさせたかと、今考えると悲しい...




でも、過去は過去。
我々には今と未来しかアレンジできない。




「犬通」で犬の歴史、生態を知り、ロックを「一頭の犬」として「まっすぐ観る」ことが少しはできるようになったことで、より正解に近いと思われる答えにたどり着けるようになり... これは想定外の収穫でしたが、気持ちがずいぶんラクになりました。ロックに対する「所有」意識が薄らいだためでしょうね。出会えたことに、これまでよりもちゃんと感謝できるようになった。毎日一緒にいられることが、毎日毎日嬉しいです。





そしてこれは、たぶん私の気のせいではないと思うのですが... ロックの私に対する信頼が増したと感じます。





これが「子離れ」なのかな、と。







ね、ロック♪
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いや、あなたが寒がってたから...












まんざらでもないくせに。
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いろいろ遠回りしがちな暴走母ちゃんと、それに振り回される父ちゃんだけど、これからもいろいろ教えてね、ロック!!










いつでも里親募集中
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by kia_rock | 2013-03-10 23:34 | めざせ飼主力UP! | Comments(0)

D.I.N.G.O. 犬通プログラム リポートその4   

2013年 02月 26日





犬通リポートを書くのに夢中で、お出かけ写真は溜まる一方。もうすっかり手に負えない状態になっております。ま、いっか。





2月13日水曜日
犬通プログラム第3部、第4部を受けました。名コンビ新居さんと石綿さんに再会です。


第3部は「SIGNAL ~犬の使うシグナル~」
犬のコミュニケーション方法を知りましょうというお話。犬の気持ちを正しく読めれば、どう対応するべきか分かるので。


言葉を持たない彼らが意思表示に使うのは、姿勢、目線、表情、声など。
おそらく一番有名なのは、しっぽですよね。しっぽが上がっている、振っている、下がっている、しまいこんでいる… ある程度長さのあるしっぽを持った子の「気持ち」は分かりやすいですね。ざっくりとは。


実際はもっと細かくいろんなシグナルを出しているし、自分が混乱している時には違う意味のシグナルをふたつ同時に出していたりするそうです。なので、読み間違えないように、出始めた初期段階から見逃さないことが大事だとのこと。


シグナルの大きな目的のひとつが「無駄な争いを避ける」ことです。
相手を落ち着かせ、自分を落ち着かせ、トラブルを起こさないための「カーミングシグナル」は30種類近くあるようです。目をそらす、体をブルルンと振るわす、あくびをする、舌をペロペロ出す、等。


以前、友人がカーミングシグナルを使って愛犬とやりとりしているのを見たことがあります。友人が「それ以上しないで」って意味で舌をペロッと出すと、友人のひざにのぼって顔を舐めようとしていた彼女の愛犬がひざから下りてゆきました。驚いたー 人間の言葉を教えるよりも、よっぽど速いし正確じゃん!!と。


でも残念ながら、犬と暮らす人みんなが正確に犬の気持ちを読める訳ではありません。私も、ロックが毎回同じタイミングで出すようなシグナルならだいたい分かるようになったつもりですが、日常のもっと細かい「何が原因で今どんな気持ちになっているのか」等は、かなり見落としていると思います。


もっと勉強すること、観察すること、そして同時に自分がロックにとって「頼りになる存在」でいることに努めていかねばな、と思います。犬は「人間社会で暮らさねばならない」上に「人間になかなか気持ちが通じない」という困難の中で生きているのだから。





そんな人間に意思を伝えるため、犬が使う「人間に通じる3大サイン」が…

・引っ張る
・吠える
・噛む


だそうです。人間にとっては「犬の3大問題行動」ですね。


中でも「噛む」というのは究極に問題だとされます。
引っ張るから、吠えるからの理由では殺処分にはまずならないと思いますが、噛む犬は殺処分の対象になりますもんね。では鳥が「噛む」からという理由で殺処分されるかというと、そうではない(犬よりよっぽど噛むのに)。「犬には噛まれたくない」という、まさに人間の都合です。


だったら、犬が「噛み犬」になるプロセスを知ることはとても重要でしょう。命まで奪うのに「なんでそうなったかは分からない」ではすまないはずです。私が第3部で一番心に残ったのは、この「噛み」に関する部分でした。




まず「噛みたくて噛む犬などいない」というシンプルな事実を頭に入れましょう。




犬は「距離」に敏感だそうです。
ソーシャルディスタンス … 相手に触られる(逃げられない)距離
クリティカルディスタンス … いざとなったら逃げ出せる距離(それ以上近づくかどうか考える位置)
フライト(スタートル)ディスタンス… ここまで逃げれば安心、な距離


その距離は犬によって違います。
ロックは散歩中に他犬に出会うと興奮しますが、相手に気づいても、一定の距離があれば大丈夫です。そのまま距離をあける方向へ導けば何ごとも起こりません(状況にもよりますが、この距離が感覚で分かってくると自分も慌てることなく「管理」がしやすいです)。広大な土地を使って「他犬と500メートル離れて並んで歩くトレーニング」から入る子もいるくらい… 人間にとっては「それ並んでないだろ!」ってツッコみたくなるくらい、犬にとって「距離」って重要なんですって。


そのくらい、ソーシャルディスタンスに入ることは犬にとって勇気の要ること。そんな決死の覚悟でわざわざ噛みにいきますか。ましてや「噛む」ってことは相手の体に自分の一部である歯を入れること。距離でいうとマイナスです。まず逃げられません。そうまでして、なぜ噛むか。それは、







それしか方法が残されていなかったから。







チャーリーママさんの座学では12段階で習いましたが、D.I.N.G.O.では7段階で分けられていた「噛みのレベル」。「うなる」「スナップ(空噛み)」「歯を当てる」「犬歯が入るくらい噛む」「皮膚などを引き裂く」「指などがなくなる」「(首や腹を噛んで)相手を死なせる」の7段階。


最初から噛んだ訳ではないはずなのです。最初は「うなって」いたはずです。これで相手に気持ちが通じたと感じれば、それ以上のことをせずにすんだのです。が、「いけない」と叱られた。通じない。じゃあ「空噛み」してみよう。「いけない」とマズルを掴まれた。これでも通じない。もう歯を当ててみるしかない… そうやってエスカレートしてゆき「通じた」と思ったレベルの行動を、次回からは最初にします。通じないことをやっても無駄ですもんね。


うなるには「理由」があるはずです。愛犬がなぜうなっているんだろう、と飼主が考えるのは自然なことです。犬の声を聞く、犬の気持ちを思う、どうして欲しいんだろうと考える… そんな当たり前のことをせずにマズルを掴んでしまうのは、なぜだろう...







リーダー論のせいだ。







わたくし恐ろしくニブかったと思うのですが… この「噛みのレベル」の話で… リーダー論と殺処分が直結したことで… ようやく心底「リーダー論」が害だと感じ、驚愕いたしました。


リーダー論がなければ、世の中にこんなに「噛み犬」になってしまった子はいなかったはずじゃん!!


自分が飼主より上だと思ってうなる訳でも、飼主をなめて空噛みする訳でも、リーダーの座を狙って歯を当ててくる訳でもないってことを、ちゃんと知っておかないと。自分の気持ちを伝えようと必死なんだって分かってあげないと。犬も、リーダー論を信じて心を鬼にしてマズルを掴む飼主も、どっちもが不幸です。


チャーリーママさんの座学で聞いた「闘犬の作り方」を思い出しました。
ごはんを食べている最中にごはんの中に熱湯を注ぐ。熱くて食べられなくて、犬はうなる。うなったらフライパンで頭を叩く… ショックですよね、この話。でも、そうやって犬のシグナルを全部無視してゆけば、噛む犬はあっという間に作れるということを、知っておこうじゃないですか。


このブログを読んでくださっている方の中に、愛犬にそんな仕打ちをしている方はいないはずですので... もっと我々が身近に感じられるレベルで「犬の気持ちが分かりやすい」と思ったこちらを紹介。




教えてワンコ先生!!
「犬達のための飼い主トレーニング講座」






D.I.N.G.O.のツイッター(bot)の中のシリーズです。笑いつつも「あいたたた…」って思いますよ。思わないですむ方は、きっと素晴らしい飼い方をされているのだと思います。私は結構あいたたた...







...ド、ドンマイ、私!!







以上、犬通プログラムリポート終了です。
第4部の「CLICKER 〜犬に行動を教えるときに有効なツール〜」は私がつべこべ書く必要ないと思いますので。クリッカーの音(カチン!)イコール「もれなくオヤツがもらえる約束」とルール付けすることで、犬とのコミュニケーションの幅がぐっと広がるという、便利なツール「クリッカー」の説明でした。カチン!が聞こえればおやつがもらえる(古典的条件付け)→どうやったらカチン!ていうか自分で考えていろいろ試し、答えを見つける(オペラント条件付け)という、正の強化を利用したトレーニング方法です。


残念ながら、私はまだクリッカーを利用してロックに何かを教えたことがございません。
何か教えた暁には、きっと親バカ日記書くと思いますので、よろしく。





ね、ウィル♪
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久々(約3ヶ月半ぶり)のトリミングロックさん。












このたびめでたく「ウィルスミス似」から「ハルベリー似」に昇格。
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長いリポートにおつきあいくださり、ありがとうございました。
D.I.N.G.O.のセミナーの定期開催が、ほぼ決定だそうです。詳細はこちら、スニちゃんブログにて。私はもちろん、行きますとも!!








D.I.N.G.O.

D.I.N.G.O.のツイッター(bot)

新居さんのツイッター

石綿さんのツイッター







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by kia_rock | 2013-02-26 21:19 | めざせ飼主力UP! | Comments(4)

D.I.N.G.O. 犬通プログラム リポートその3(一部訂正と、社会化について)   

2013年 02月 19日




D.I.N.G.O. 犬通プログラムの後半へ行ってまいりました。今回も目からウロコの知識や情報、そして期待通りの脱線トーク。ていうかまさかの「脱線から入ります」宣言で始まった第三部、そして第四部。終了してしまったのが残念なくらい、今回もとっても面白かったです。


そのリポートはまた追ってまとめたいと思います。


今回は、この日の朝犬通プログラムに行く前に リポートその1 を自分で読み返していて気づいた間違いの訂正です。セミナーでももう少し細かいことを質問して確認しました。そっと直そうかと思いましたが、大事な部分なので、読んでくださっている方へもきちんと訂正できれば、と。今回の犬通プログラムを通して、社会化期がどんなに大事かよく分かりましたので。



この部分です。

~あるいは、生まれてから「警戒心」が芽生える時期がオオカミのほうがずっと早いことも。オオカミはまだ目も見えない時期から「警戒」を始めるそうです。何を機に警戒が始まるかというと、動き始めるタイミングだそうです。目も見えないのに動くなら、当然怖いし警戒しますよね。イヌはその頃はまだ動きません。いろんなまわりのものを自然に受け入れられるようになる7週齢くらいで動き始めるそうです。


赤字の部分が間違いです。
正しくは「いろんなまわりのものを自然に受け入れられるのが7週齢くらいまで」でした。動き始めるのも個体差はあるけれど4~5週齢くらいだそうです。そして7週齢で完全に社会化期が終わる訳ではなく、7週齢くらいまでが一番自然に何でも受け入れる、ということなのだと思われます。




あらためて、ロック(2007年12月19日生まれ)の赤ちゃん時代をブリーダーさんのブログで確認してみました。

目が開いたのは2008年1月8日頃(生後約3週)でした。

まだごはんに反応しない1月12日(生後約3週半)

たまに声を出していた1月17日(生後約4週)

ウロウロ探検してるっぽい1月24日(生後約5週)

翌日(1月25日)には「動きが速くなって、行動範囲も広がって、目が離せなくなってきた」と書かれてます。

そして、これが2月11日(生後約8週)のロック。他犬や人間や地面や車やデッキブラシや、いろんなモノを受け入れている様子が伺えます。




ひとつ申し上げておきますが、これは赤ちゃん時代の様子を知るすべのないワンコを現在飼ってらっしゃる方を否定する意図ではございません。むしろ(今の私の思う限り)なかなか良い社会化期を過ごせた様子のロックはもっともっと問題のない子でないとおかしいのに、私のあさはかな考え(パテラ症状が出にくくなるように散歩はしっかり引っ張らせて筋肉つけさせよう!等)のせいで興奮しやすい場面の多い子にさせてしまったことを恥ずかしく思っております。


その「引っ張り」を直すことがどんっっっだけ大変か、現在痛感中。今回の犬通プログラムで、社会化期をどう過ごすかがほんっっっとに大切…というか、極端に言えば


「そこだけちゃんとしてれば後はかなりラク」


だろうと感じました。その後(私のように)へんなしつけさえしなければね...



鳥だと「手のり」にさせる方法はヒナ時代の育て方にあるということが割と知られていますよね。昔「手のりインコいます」と書かれた小鳥店に行ったら、手のりインコというのは「インコのヒナ」のことでした。ヒナの間から飼主が手の上で餌をあげて育てると「手のりインコ」になるよって話だったので、諦めました。それが出来る環境ではなかったから。


犬は手のりか手のりじゃないかというはっきりした境界線がないので分かりにくいですが、鳥の件を踏まえると、パピー時代がどれだけ大事か分かる気がします。


石綿さんが「将来ゴリラに嫁がないといけないなら、物心つく前にゴリラの元へ預けて欲しい」と、素晴らしい例えをなさってました。たしかに、親キョーダイとだけ一緒に育ったのに、社会化期が終わった頃に「さあ今日から ゴリラ 人間と一緒に暮らすんだよ」と言われても、聞いてないよー!! ですよね。


この最初に(社会化期に)出会うゴリラは、将来嫁ぐゴリラとは別のゴリラです。最初のゴリラの責任は大きいですよね。生涯ゴリラと幸せに暮らしてゆけるかどうかは、かなりの割合で最初のゴリラにかかっています。そこを重視せず、ただ見た目が「可愛いでしょ」で別のゴリラに売り渡せば... 買ったゴリラが苦労するのは何の不思議もありませんよね...


社会化期の間にペットショップのガラスケースに入れられた子犬は、ガラス越しに人間の子供が駆け寄ってきてガラスをバンバン叩いても平気だったりするそうです。自然に受け入れられる時期に受け入れてしまったせいで、ストレスに感じないのだとか。ではそれは、どんな子にとっての「正しい社会化」かというと、「一生ガラスケースに展示されて過ごす予定の子」ですよね。将来人間と人間社会で暮らすのなら、そこで体験するであろうことに慣れておくことが、正しい社会化です。正面からガラスバンバンされても平気だけど、裏から人間がそっと近づいてきただけでパニックになるような子が「生まれつき臆病な性格」だった訳ではなかろうよ、と。


今回ロックの赤ちゃん時代を紹介しましたが、こちらのブリーダーさんは「ブリーダーズショップ」とうたわれているように、ブリーダーとペットショップの複合施設のようになっています。私が実態をある程度知っているのはこちらの施設だけですので、少し詳細を書いてみます。犬舎に入ったことはありませんが、当時何度も通って話を聞いていたので、ある程度の想像ができます。


こちらではいろんな小型犬種を扱っていらっしゃいますので、経営者に加えてスタッフも数人いらっしゃいました。我々がロックと出会ったのは、展示室です。広い敷地内の独立した小さな建物で、中にはケージが並んでいました。ケージには近づけないように柵がしてあり、柵の中の経営者さんと話をする形です。キョーダイ犬はそれぞれひとつのケージに入って一緒に寝たり遊んだりしていました。我々が初めてロックに出会ったのが2月3日ですので、ロックは遅くとも生後約6週間半後には展示されていたことになります。子犬たちは、柵までの距離を保った状態で、入れかわり立ちかわりやって来る人々に「慣れて」いたように思います。スタッフは客の要望に応じてパパ犬、ママ犬、まだ展示されない幼い子を見せるために一時的に連れて来たり戻したりしてらっしゃいました。一日のうちどのくらいの時間展示室のケージに入っていたかは不明ですが、敷地内には囲われたスペースがあり、天候次第ですが、だいたいいつもそこで遊んでいる子たちもいました。


このように、ブリーダーとペットショップが一体化していることで、将来のための社会化がしやすい環境がととのっていたように、あらためて感じましたので、紹介してみました。


ただ、こちらは多くの犬種を扱っているため、動物愛護の観点から「犬種は1~2種しか扱わないのが正しいブリーダー」だという考えの方に言わせると「悪いブリーダー」です。犬種は1~2種しか扱わないブリーダーがなぜ「正しい」かというと、商売よりも犬種の保存が目的だから、ということになるのだろうと思われます。つまり商売目的の繁殖はその時点でNGだと。多くの犬種を扱うということは、当然「商売目的」ですから。


たしかに、商売目的のブリーダーがすべてなくなれば、パピーミルもなくなります。そうなれば乱繁殖に使われる子も、殺処分される子も大幅に減るでしょう。それができるならそうなって欲しいです。パピーミル、管理センターの犬たちの悲劇はあまりにも酷すぎるので。でも、どうやったらそれが実現するの?


このあたりの話はカオスになるので避けますが、今回の犬通プログラムを受けて、私はここに落とし穴があるような気がしています。犬種の保存、ペットビジネス、トレーニング、愛護活動... 犬を大切に思う、犬の味方の人間同士がそれぞれの思いの違いから対立することは、パピーミルにとっては好都合。なくなる日が来るとは思えないのです。


犬種について、面白い話を聞きました。
メキシコ(だったかな…)の街で野良犬が皆ちゃんと左右を見てから道路を渡る姿に驚いた新居さんが現地の方に尋ねたところ、そうする犬だけが生き残っているのだと。環境に順応したモノが生き残ってゆく。なるほど、それが自然淘汰。犬種って本来そうやって、それぞれの環境に合わせて出来上がってきたんだよね。その地方の野良犬は未来では犬種として認定されているかもしれませんね。特徴は「交通安全の意識が高い」なんてな。


もうひとつ、前半の犬通で聞いたロシアの銀狐の話。
銀狐という動物はとても警戒心が強くなかなか人間に近づいては来ないそうですが、その中でもまあまあ近くまで来る個体だけを選んで選択繁殖させた結果、7代目で人間を探すようになり、14代目にはペットとして飼われるようになったそうです。


さっそく帰って調べたら…





...お、おまい犬だろっ



不思議なことに、体の柄まで変わっていったそうです。より人間に気に入られる柄になろうとするかのように。ルックスで選択繁殖させるのではなく、性格で選択繁殖させたらルックスまで人間好みになったという面白いエピソードでした。人間と生きることを選んだ銀狐は、選ばなかった銀狐とは、やがて別の種族になるんじゃないか、という気がいたします。





...そう、犬とオオカミのように。





脱線しました。
D.I.N.G.O.では、社会化を重視した新しいペット販売の形を提案し、モデルケースを作ることに取り組んでおられるそうです。一番分かりやすい特徴は、ガラスケースではなくモニタを通して子犬と出会う点。そして飼主が事前にトレーニングを受けられる点。


きちんと社会化された子犬が、犬のことをある程度理解した飼主に出会う。そこには「幸せな未来」が待っていると思えます。この魅力がまだ犬を飼う前の人にも広まって、いつかそれがスタンダードになれば、管理センターに連れて来られる子が減り、パピーミルも縮小してゆくのではないか…と。最初ピンとこなかったこの話、じわじわと理解するにつれ、私は初めて未来に希望を持てた気がいたしました。







目の前には自分自身でこしらえた問題が、なかなか解決しないまま転がっておりますが…
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ちがうよ。













ロックは人間社会で生きてるんだから、母ちゃんと並んで歩くんだよ。
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(友情出演 くぅちゃん)






母ちゃんもっと勉強すっから、諦めないでばんがろーね!!






次回は犬通プログラム第三部、第四部をまとめます(たぶん)。







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by kia_rock | 2013-02-19 19:58 | めざせ飼主力UP! | Comments(4)

D.I.N.G.O.犬通プログラム リポートその2   

2013年 02月 06日




さて、あっという間に犬通プログラム第三部、第四部の日が近づいておりますが... その前に、第二部で学んだことをまとめてロックの現状を把握しておきたいところ。


セミナーの冒頭で新居さんが「しつけの方法を教えるのではなく、方法を考える力をつけるための講座」と仰りました。


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そうそう、そうなんです。うちの子はこうで…って説明して、上手く通じたと思ったことがほとんどありません。それはもちろん相手が悪い訳ではなく、私が上手く伝えられない。なぜなら私がその伝えるべき状態を把握できていないから。上手く伝えられた時、それは私が把握できている時であり、同時に相談する必要もあんまりなかったりする。


新居さん、石綿さんは、飼主さんからの説明をすごく事細かに聞かれるそうです。でないと判断できないから。一頭一頭に皆違う犬生があり、まったく同じケース等ないのだから。ならば飼主さんが自分で方法を考える力をつけることのほうがずっと理にかなっています。


飼主が愛犬の状態を自分で分析し、自分で方法を考えられる力を身につける。そのための知識を学びましょう、という第二部「LEARNING THEORY ~犬はどう学習するか~」。


犬の学習の仕組みです。私がロックに対して行うこと、行わないこと、それを犬であるロックがどう受け止めるか、という科学的なお話。複雑かと思いきや、知ってみると予想外にシンプルで「目からウロコ」の連続でした。


リポートその1 で書いた通り、愉快な脱線教室だったため予定の範囲まで到達しなかったのですが(残りは次回)、有益情報は満載。その中でとくに自分の中で整理してみたい「4つの法則」について。


以下は、自分の脳内整理のためにまとめています。一度しか聞いていない話なので誤解している部分もあるかもしれません。それを踏まえた上で、参考にしていただけると嬉しいです。







世にあふれる犬の「しつけ方法」を行動分析学に基づいて分類すると、4つの犬の学習の法則を利用していることが分かります。


以下、上から順番に推奨… というより下のふたつはしないほうが良いそうです。正の強化以外はすべて「罰」を使うのでリスクがあります。


「正の強化」を利用したトレーニング… 推奨
「負の弱化」を利用したトレーニング… 正の強化で教えるのが難しい場合
「負の強化」を利用したトレーニング… しないほうがいい
「正の弱化」を利用したトレーニング… しないほうがいい


正の強化とは…
何かした後に良いことが起きると、犬はその行動を繰り返すという法則
これを利用して、こちらが望む行動をしたらご褒美をあげるトレーニング方法です。
例:「オスワリ」と言われて座ったら、おやつがもらえた

負の弱化とは…
何かした後に好きなものが消えると、犬はその行動をしなくなるという法則
これを利用して、こちらが望まない行動をしたらご褒美を撤収するトレーニング方法です。
例:吠えたら、飼主が消えた

負の強化とは…
何かした後に嫌いなものが消えると、犬はその行動を繰り返すという法則
これを利用して、こちらが望む行動をしたら罰を撤収するトレーニング方法です。
例:チョークチェーンで吊られて苦しかったけど「オスワリ」で座ったら、チェーンがゆるんだ

正の弱化とは…
何かした後に嫌なことが起きると、犬はその行動をしなくなるという法則
これを利用して、こちらが望まない行動をしたら罰を与えるトレーニング方法です。
例:吠えたら、叩かれた


「正の強化を利用したトレーニング」が安全な方法であることは言わずもがなですね。ご褒美は罰と違って「うっかり」あげても害がありませんから。ただこの方法は「させたい(強化)」時には使いやすいけれど「やめさせたい(弱化)」場合には使いづらかったりします。しかも「やめさせたい(弱化)」行動というのは、犬の内的報酬(脳内に分泌されるドーパミン等の麻薬的な物質によってもたらされる興奮。おやつなんかが勝てる訳ないほどの強い力で本犬を支配し、なかなか我に返れなくさせる)が原因の場合が多いので、より難しいのですね。


で、我に返らせて「しなくなる」よう学習させる方法なら「罰を与える(正の弱化)」よりも安全な「持っていたものを取り上げる(負の弱化)」方法を使いましょう、ということです。飼主のアテンションを撤収する「無視(無反応)式」はこれですね。逆に恐怖を与える(それが飼主によるものではないと思わせたにしても)「天罰式」は正の弱化になります。


「正の弱化を利用したトレーニング」の危険な点は、無気力な犬が出来上がる可能性があるところです。危険を察知して吠えたら突然大きな音がしたり、嬉しくて飼主に飛びついたら突然嫌な匂いがしたり… この方法はまた、罰を与えるために、してほしくないことをあえてさせたりもします。させといて、罰。ゴミを漁りに行くようにしむけておいて、ゴミ箱倒れてきたねー怖かったねーもうゴミ箱に近づきなさんなって。もうね、世の中恐怖でいっぱい… もう何もするまい… って、なる。私ならなる。無気力でもおとなしい犬のほうがいいですか。人間にとっては都合がいいかもしれませんが、犬にとっては「幸せな犬生」ではないですよね。


また、この「正の弱化」は、気をつけていないと飼主の望まない効果を生み出してしまうことがあります。例えば「おいで」って呼んで、来させて叱る。行ったら叱られた。じゃあ「行かない方がいい」と学習するのは当然ですよね。「自分が叱られるようなことをしたんだから、ここは素直に叱られに行こう」と思うかな。思わないだろうな。犬は「得なほうしか選ばない」そうです。


先日気づいたのですが…
ロックは散歩中「おいで」って私に呼ばれると、来ます。散歩中「おいで」って呼んでロックが来たら私がおやつをあげるからです。でも家の中で「おいで」って呼んでもなかなか来ない。なぜかなあ… と、考えてみれば当然でした。家の中で「おいで」って呼ばれて行ったら、歯磨きや耳掃除をされるからです。でも服を着る時も「おいで」って呼ばれる。服を着たら大好きなお出かけの可能性が高いことも分かっているから… 家の中で「おいで」って呼ぶと固まって、こちらをじっと見ています。私が次に手に何を取るかで判断しようと観察しているのですね。私は「おいで」で正の強化と正の弱化の両方をさせていたんだ。いいことが起きることもあるし、悪いことが起きることもある。だから迷う。なんだなんだ、科学的に考えるとなんてシンプルなんだ。


ちなみに、家の中では「来い」って言ったら喜んで来ます。これも無意識でしたが、「来い」は一緒に遊んでいる時にしか使っていない言葉でした。「来い」で来たら撫でてあげるだけですが、それだけのために飛んで来るんだってことを知ると、ロックがますます愛おしくなります。


このように、科学的に犬を知ることは、愛情で犬を可愛がることの対局にあるものではないのですね。知るとますます絆が作れるのだと思います。だから、ますます学びたくなる。


以上が「4つの法則」について。
呼び名がややこしいですよね。でも違いは納得。自分でまとめてみると、なんとなく分かったような気がします。






その他にも、行動の原点(3つの本能)、「きっこけ(ABCの箱)」の話、「消去バースト」や「好き度カーブ」を利用して犬の「執着」をコントロールする方法、ストレスのたまり方、その管理の大切さ…


そう、「管理と学習」の話。
これがちょうど私の知りたいところ、直面している課題でした。「管理する」ことと「学習させる」こと、どちらも必要なことだけれど、同時にはできない点。


他犬に出会うとギャン吠えするから…
・なるべく出会わない時間帯に散歩する
・出会ってしまっても早めに名前や「おいで」で呼び戻して回避できるようになる


ここまでは「管理」。私はまだ、ここまで。ロックのストレス(興奮)をマックスに持っていかないようにコントロールすることで精一杯。でもこの「管理」を続けている限り、他犬に出会っても「吠えなくていいんだ」っていう「学習」をさせることができない。その「学習」をさせる場面、タイミングが分からなかった。


この日の朝も、他犬とバッタリ会った時たまたまそれが「金網越し」だったので「最悪の事態(乱闘)は起こらない」状況だったにもかかわらず、とっさに「呼び戻し」してそのままスルーしてしまったことを伝え、あれは「学習」のチャンスだったのでしょうか、とおふたりに伺いました。結果、上手く学習できればいいが、できなかった(ギャン吠えさせてしまった)場合は失敗を学習させてしまうので、その可能性が高いのなら「管理」でいいでしょう、とのことでした。


うん、ロックの場合、ご近所散歩が一番ハードル高い。もっと他犬がわらわらいる公園まで車で行ってからのほうが興奮しにくく「失敗を学習」する可能性が低い。試すなら、そっちで。ご近所を他犬を避けずに歩ける日を夢見て...「学習」の方法をあれこれ考えながら、諦めずにばんがろ。


ていうか「失敗の学習(それも正の弱化と言えるのかな)」にもっと以前から敏感になっていれば、そもそもこんな「問題」を作らなくてすんだかもしれないんですよね…


ちなみに...
ロックの日常で私が完全に「管理」しており、一生「学習」しなくて良しとしているのは、集合住宅内の移動の時間です。移動中にグズる悩みは、以前こんな風に解決しました。現状でなんら弊害がないことと、あえて「学習」させるにはあまりにも周囲に迷惑をかけてしまうので、一生このまま「ゲームの時間」として過ごさせるつもりです。楽しみにしてるしね。






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長くなりました。
ロックの現状をまとめたい、と言いつつ... とてもまとまりませんでした。まだ自分がロックに対して行っていることのひとつひとつを見直す作業が追いついていないのですね。ああ、これは正しかった、これはやめたほうがよいのでは... と。その判断は、やはり最終的には飼主にしかできないと思うので、見極める力をつけてゆきたいな。








次回は犬の使うシグナルと、クリッカーの使い方を学んでくるからね!!
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...よろしく。











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by kia_rock | 2013-02-06 20:28 | めざせ飼主力UP! | Comments(2)

D.I.N.G.O.犬通プログラム リポートその1   

2013年 01月 28日




先日ご紹介したD.I.N.G.O. 犬通プログラムへ行ってまいりました。ものすごく面白かったです。私の勝手な解釈の部分もあるかもしれませんが、なんとかまとめてみました。長いですが、犬を飼われている方にはぜひ読んでいただけると嬉しいです。





1月23日火曜日


D.I.N.G.O. 犬通プログラムの前半(第一部、第二部)へ行ってまいりました。
そのまとめをしておかないと… と思うのですが、どうまとめていいか分からず、まとまる気がいたしません。


というのも6時間みっちり面白かったので、かいつまめない。
ぜひもう2~3回聞きたいし、聞いたらまとまるかもしれないけれど… たぶん毎回違うエピソードがごろごろ出てきそうで、やはりまとまらないかもしれない。実は脱線がすごくて、予定のところまでいかなかったのです(バラしてすみません)。ほらまた脱線してる、と度々軌道修正され、押さえて押さえて(めさ我慢されてました)それだもの。その脱線トークもすべて面白く… 他の脱線も全部聞きたい!!


なぜそんなに面白かったか… 結論から言うと、半分は講師のおふたりの「人間力」だと思います。D.I.N.G.O.の「情報力」だけでも充分セミナー代の元を取って余あるくらいだと感じましたが、さらに同じかそれ以上の満足をこの「代表と副代表に会えた」ことで感じました。


序章から… いえ、正確には代表の新居さんが会場に現れた時からテンション上がりっぱなしでした。新居さんの出されているオーラが、私のドストライク。上手く言えませんが… 新居さんのオーラを一言で言うと…「OK!!」です。好みの問題もあるとは思いますが、他の方もきっと新居さんの「OK オーラ」のおかげで安心してすんなりセミナーに入ってゆけたのではないかと思います。


そして副代表の石綿さんは、はつらつとした雰囲気の新居さんとはちょっと違って落ち着いた雰囲気の方でした。表情もほとんど変わらず淡々と話されます。そんな石綿さんがふと思い出し泣きをされた時に与える衝撃たるや… ちなみに泣かれたのはたしか「愛犬の気質の荒さに悩んでやって来た飼主さんの、それがその犬種の本来の気質であり正常な良い犬ですよと伝えてあげた時に見せた、安堵の顔」を思い出された時だったと思います。そんな方でした。個人的にはラフな言葉もナチュラルに使いこなす知的な方って大好きなので、石綿さんもストライク。これでテンション上がらない訳がない。


さらにこのおふたりの「コンビ力」が絶妙で。相乗効果とはこのことか、と。それはトークでも発揮されていました(テーマが犬に関係なくてもきっと面白いと思います)が… ふたりとも頭が良くて、思いが同じで、行動力があるとこんなことができてしまうんだなあ、と、その「思いを形にするコンビ力」に感銘を受けました(D.I.N.G.O.の歴史などはほとんど知らないので勝手なこと言うとりますが)。



そんなおふたりが設立されたD.I.N.G.O.のモットーは「根拠を探る」ことだそうです。



「犬は順位をつけたがるから人間がリーダーになって従わせないといけない」と聞いて「なるほどそうか」ではなく「その根拠は?」と。


すごくシンプルだけど、なかなかできないことですね。だから情報に振り回される。「なるほどそうか」と愛犬をひっくり返して組み伏せて力を示してしまう。よかれと。


じゃあもしその情報が間違っていたら?


大丈夫、修正はできると思います。愛情さえ持っていれば、きっと。ただ信頼を取り戻すのにやたら時間がかかるかもしれません。だったら最初からやらないにこしたことはない。


「犬は順位をつけたがるから人間がリーダーになって従わせないといけない」説の「根拠」を探ってゆくと、オオカミの群にたどり着くそうです。囲われたコロニーで生活するオオカミの群を観察すると、オオカミたちが上下関係を作って秩序を保つことが分かり、自分より下のオオカミをひっくり返して組み伏せて権力を示す行動が見られたそうです。


それが根拠。


根拠が分かって初めて、じゃあそれを本当に「犬は順位をつけたがるから人間がリーダーになって従わせないといけない」説に結びつけていいのか、ということを検証することができる。


ここで「観察されていたのは野生のオオカミではなく、囲われた範囲で暮らさなくてはならないオオカミたちだった」という点に目をつけることができます。サル山の猿たちだってそれに似た行動してないか。じゃあそれは、オオカミという種の本能というより「囲われた同種の社会で定着しがちなルール」と考えたほうが自然ではないか。


では野生のオオカミは… というと、実はどうやら上下関係でもって群れを保つようなことはしていないということが分かってきたそうです。もっと言うと、コロニーのオオカミたちも「自分より下のオオカミをひっくり返して」いる訳ではなく「下のものが自らひっくり返って見せて」いるようだということが分かり始めたようです。


この点は、そもそもこのリーダー説を唱えたデイビッド・ミッチ博士というその道で有名な研究者(50年くらいオオカミを観察している)が、後に自身で訂正されているそうです(すばらしい姿勢ですね)。


さて、根拠が消えましたよ。
オオカミの研究で否定され始めたことが、犬のトレーニングには残っているってことですね。


ていうか、そもそもさ…












犬ってオオカミなの?











っていう話です。
それが第一部「EVOLUTION ~犬の起源・歴史・本能・進化~」での内容でした。
この章人気ないのよね、と石綿さん仰ってましたが、私は結構楽しみにしてました。そして期待以上だったー!! 犬とニンゲンの関係がロマンチックなんだもの。


もちろん一緒に暮らすようになったとされる15000年くらい前のことはほとんど想像になるけれど、いろんな研究で分かったことを踏まえると、当時ニンゲンにはわざわざ犬を「飼う」余裕などなかったと推察されるそうです。


じゃあ、なぜ一緒に暮らすようになったかというと、犬がニンゲンと暮らすと決めて、自ら近寄って来たからだと。人間が犬を捕まえて来たんじゃなくて、犬が人間を選んだ。だから本来リードなんていらないよね、だって犬が自らの意思で一緒にいるんだもの。


じゃあなぜ犬は人間と暮らすことを選んだのか。
それは種として生き残るため。実際イヌは勝ち組です。現在世界にいる犬の頭数はジャッカルの約10倍、そのジャッカルの頭数はコヨーテの約10倍、そしてそのコヨーテの頭数がオオカミの約10倍だそうです。てことは、イヌはオオカミの約1000倍いる訳です。もちろんそのすべてがイヌとして自然な形で生まれてあるべき犬生を送ることができているかというと、そうではないですね。乱繁殖され無惨な犬生を送る子が膨大な頭数を占めているのは事実です。このままでいい訳はないです。


ただ、根本を知ると、ニンゲンが捕まえてきて縄つけてそばに居させた訳じゃなかった。犬が種の存続のためにニンゲンと暮らすことを選んだ、ニンゲンの役に立ち(愛玩も含め)ニンゲンと共存することを自ら選んで繁栄をおさめてきた、と思うと、ほんの少しだけ心がラクになりませんか。


実際オオカミとイヌを比較すると、イヌは「よりニンゲンに大切にされる方向へ」と進化を遂げてきたことが分かります。たとえば、イヌの脳はオオカミに比べて成長が止まるのが早いそうです。無邪気なままでいるほうが守られやすいからかもしれませんね。あるいは、生まれてから「警戒心」が芽生える時期がオオカミのほうがずっと早いことも。オオカミはまだ目も見えない時期から「警戒」を始めるそうです。何を機に警戒が始まるかというと、動き始めるタイミングだそうです。目も見えないのに動くなら、当然怖いし警戒しますよね。イヌはその頃はまだ動きません。生後7週齢くらいまでいろんなまわりのものを自然に受け入れながら、4〜5週齢から徐々に動き始めるそうです。もっと言えば、顔がどんどん可愛くなってきているそうです。とにかくニンゲンの好みに変わることで生き延びてきた動物。後日修正部分


正直それが進化なのか、退化なのか… すみません、私には判断つきません。が、頭数を考えると、間違いなく種として「勝って」きた訳です。


あ、で、なんでそれがロマンチックかというと…


人間も犬を求めていたからです。


15000年くらい前、人類が移動しながら暮らすことから「定住」するスタイルになったのをきっかけに、犬が人間に近づいてきたのではないかと言われているそうです。目当ては人間の出す「ゴミ」。定住するとゴミが出るのですね。犬にとってはわざわざ探しに行かなくてもそこにいれば残飯にありつける訳です。そんなニンゲンは、犬にとって守るべき「資源」になりました。資源を守るため、犬が外敵から人間を守ってくれるようになった。だから人間は夜安心して眠れるようになった。夜眠れるようになると昼間「考える」時間ができた。考える時間ができたので、発展することができた。


それがクロマニヨン人なんですって。


数種類いた人類の中でクロマニヨン人が勝ち残ったのは、イヌが味方についたからではないか、という説。クロマニヨン人とイヌ、組んだから勝ち残った。素敵じゃないですか。テンション上がりませんか。この説めっさ気に入ったので、私は信じます。いや、かなり根拠がある(というか覆す根拠が出てこない)から唱えられているのだとは思いますが、私はそのへん詳しくないので。ただそう信じたいから信じます。


長くなりましたが…
これ、犬通のほんのさわりです。1割にも満たないと思います。


でもここ、本当に「根本」だと思うので… もっと我が愛犬とのトレーニングに役立つ「目からウロコ」情報は満載でしたが、私には「そもそも犬ってなに」というこの部分がとくに強烈に頭に残りました。我々の愛犬たちは、もはやちっともオオカミではない子たちなんですね(正確には15000年くらい前にオオカミときっちり枝分かれした、ということではないみたいです。生物学的にはもっと複雑で、歴史の中では合流したりまた分かれたりしたみたいですが)。ニンゲンと生きる道を選んで成功した動物、それがイヌだということ。


よそのワンちゃんが自分に近づくと愛犬が怒る、それは当然のことだった。だって自分は愛犬の「資源」なんだもの。自分も、自分が持ってるおやつ袋も。大切な資源を他の犬にやってたまるか、と愛犬が警戒するのは当たり前だった。 …あれ、なんかガッカリな話になりました? 私はすごく納得がいってスッキリしましたよ。犬が人を好きなのは当然だった。15000年も前から守ってきた大切なパートナーなんだから。


そこを踏まえた時…
現代のニンゲン側からのイヌへの執着って結構歪んでいる場合が多いなあ、と感じました。


可愛さだけを全面に押し出すペットビジネスの陰で、無惨な一生を送る子が膨大な数いるという現実。彼らを救う活動をされている方をできる限り応援したいと思っていますが、正直「きりがない」というむなしさを感じてきました。活動していない私でもそうなのだから、活動されている方のもどかしさはいかばかりかと、ため息をつくことしかできませんでした。


今回のセミナーで、「末端を救うこと」と「根本を変えること」どちらも必要なんだな、と強く感じました。そのふたつが結びつくことを切に願います。目標は同じなのだから。ドイツはきっと、ここがひとつになっているのではないか、と。そして「根本を変える」ためには、犬がどういう動物か知ることなしには無理だ、と。「8週齢規制」にD.I.N.G.O.では反対されています。犬の幸せを考える人たちがパブリックコメントを寄せ合って勝ち取ったあの制度に、反対されています。


「なぜ?その根拠は?」


この姿勢がないと、どんなに思いが強くても、本当に進みたい方向へは進めないのだな… と。そんなことに気づかせてもらったセミナーでもありました。本当に有意義な時間でした。


その他には… どういうイヌがニンゲンと上手くやって生き延びてこれたのか(スタートルディスタンス)… 3つの基本的な本能に基づくモーターパターン(一連の動作)の話… とくに興味深かった犬種別「捕食のモーターパターン」の仕組み(ロックはプードルなので「忍び寄る」「追っかける」「殺す」よりも「発見!」と「捕まえた!」のところが一番楽しくて盛り上がるのね)… そして、この「盛り上がり」はロック内で分泌しているドーパミン等のせいで、この強烈な麻薬物質に勝てるオヤツなどないって話に心がラクになったり。


第一部はそんな感じ。
第二部は犬の学習の仕組みを掘り下げたので、一部ほどシンプルな話ではなかったのですが、もう「目からウロコ」の連続でした。こちらも追ってまとめる… かもしれません。


長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。



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ああ、来月の犬通が楽しみ!!
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母ちゃん勉強してきたよー













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うん、ちょっと分かった気がする。ロックも資源を大切にしなさいよ♪







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by kia_rock | 2013-01-28 20:02 | めざせ飼主力UP! | Comments(8)

D.I.N.G.O.犬通プログラム   

2013年 01月 10日





1月23日、2月13日の2日に分けて開催される D.I.N.G.O.犬通プログラム まだまだ空きがあるようですよ。




内容は、全4回(各回3時間)で


1 部)1月23日(水) 10:00~13:00
 Evolution エヴォリューション(犬の起源/歴史/本能/進化など)

2 部)1月23日(水) 14:00~17:00
 Learning Theory ラーニングセオリー (犬はどう学習するか)

3 部)2月13日(水) 10:00~13:00
 Signals シグナル (犬の使うシグナルの読み方や応用)

4 部)2月13日(水) 14:00~17:00
 Clicker クリッカー (犬に効率的に行動を教える時に有効なツールの紹介)




受講は興味のあるものどれかひとつでも大丈夫だそうです。
私はせっかくのチャンスなのですべて受けますが。
なんたって支配性理論に基づかないので安心して受けられますね。楽しみ!!


人間てつくづく情報に支配されてるよなあ、思うので... 良い情報を選ぶ力をつけないとね。


日々おのれの「飼主力」アップを目指して努力はしているつもりですが、一進一退です(間違いなく前には進んでおりますが)ので、なにかヒントがもらえるといいなー いや、もらえる気がする。


という訳で、今回は座学だからあなたは連れてけないけど...
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母ちゃんしっかり学んでくっから!!







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by kia_rock | 2013-01-10 22:40 | めざせ飼主力UP! | Comments(0)