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D.I.N.G.O. 犬通プログラム リポートその3(一部訂正と、社会化について)   

2013年 02月 19日




D.I.N.G.O. 犬通プログラムの後半へ行ってまいりました。今回も目からウロコの知識や情報、そして期待通りの脱線トーク。ていうかまさかの「脱線から入ります」宣言で始まった第三部、そして第四部。終了してしまったのが残念なくらい、今回もとっても面白かったです。


そのリポートはまた追ってまとめたいと思います。


今回は、この日の朝犬通プログラムに行く前に リポートその1 を自分で読み返していて気づいた間違いの訂正です。セミナーでももう少し細かいことを質問して確認しました。そっと直そうかと思いましたが、大事な部分なので、読んでくださっている方へもきちんと訂正できれば、と。今回の犬通プログラムを通して、社会化期がどんなに大事かよく分かりましたので。



この部分です。

~あるいは、生まれてから「警戒心」が芽生える時期がオオカミのほうがずっと早いことも。オオカミはまだ目も見えない時期から「警戒」を始めるそうです。何を機に警戒が始まるかというと、動き始めるタイミングだそうです。目も見えないのに動くなら、当然怖いし警戒しますよね。イヌはその頃はまだ動きません。いろんなまわりのものを自然に受け入れられるようになる7週齢くらいで動き始めるそうです。


赤字の部分が間違いです。
正しくは「いろんなまわりのものを自然に受け入れられるのが7週齢くらいまで」でした。動き始めるのも個体差はあるけれど4~5週齢くらいだそうです。そして7週齢で完全に社会化期が終わる訳ではなく、7週齢くらいまでが一番自然に何でも受け入れる、ということなのだと思われます。




あらためて、ロック(2007年12月19日生まれ)の赤ちゃん時代をブリーダーさんのブログで確認してみました。

目が開いたのは2008年1月8日頃(生後約3週)でした。

まだごはんに反応しない1月12日(生後約3週半)

たまに声を出していた1月17日(生後約4週)

ウロウロ探検してるっぽい1月24日(生後約5週)

翌日(1月25日)には「動きが速くなって、行動範囲も広がって、目が離せなくなってきた」と書かれてます。

そして、これが2月11日(生後約8週)のロック。他犬や人間や地面や車やデッキブラシや、いろんなモノを受け入れている様子が伺えます。




ひとつ申し上げておきますが、これは赤ちゃん時代の様子を知るすべのないワンコを現在飼ってらっしゃる方を否定する意図ではございません。むしろ(今の私の思う限り)なかなか良い社会化期を過ごせた様子のロックはもっともっと問題のない子でないとおかしいのに、私のあさはかな考え(パテラ症状が出にくくなるように散歩はしっかり引っ張らせて筋肉つけさせよう!等)のせいで興奮しやすい場面の多い子にさせてしまったことを恥ずかしく思っております。


その「引っ張り」を直すことがどんっっっだけ大変か、現在痛感中。今回の犬通プログラムで、社会化期をどう過ごすかがほんっっっとに大切…というか、極端に言えば


「そこだけちゃんとしてれば後はかなりラク」


だろうと感じました。その後(私のように)へんなしつけさえしなければね...



鳥だと「手のり」にさせる方法はヒナ時代の育て方にあるということが割と知られていますよね。昔「手のりインコいます」と書かれた小鳥店に行ったら、手のりインコというのは「インコのヒナ」のことでした。ヒナの間から飼主が手の上で餌をあげて育てると「手のりインコ」になるよって話だったので、諦めました。それが出来る環境ではなかったから。


犬は手のりか手のりじゃないかというはっきりした境界線がないので分かりにくいですが、鳥の件を踏まえると、パピー時代がどれだけ大事か分かる気がします。


石綿さんが「将来ゴリラに嫁がないといけないなら、物心つく前にゴリラの元へ預けて欲しい」と、素晴らしい例えをなさってました。たしかに、親キョーダイとだけ一緒に育ったのに、社会化期が終わった頃に「さあ今日から ゴリラ 人間と一緒に暮らすんだよ」と言われても、聞いてないよー!! ですよね。


この最初に(社会化期に)出会うゴリラは、将来嫁ぐゴリラとは別のゴリラです。最初のゴリラの責任は大きいですよね。生涯ゴリラと幸せに暮らしてゆけるかどうかは、かなりの割合で最初のゴリラにかかっています。そこを重視せず、ただ見た目が「可愛いでしょ」で別のゴリラに売り渡せば... 買ったゴリラが苦労するのは何の不思議もありませんよね...


社会化期の間にペットショップのガラスケースに入れられた子犬は、ガラス越しに人間の子供が駆け寄ってきてガラスをバンバン叩いても平気だったりするそうです。自然に受け入れられる時期に受け入れてしまったせいで、ストレスに感じないのだとか。ではそれは、どんな子にとっての「正しい社会化」かというと、「一生ガラスケースに展示されて過ごす予定の子」ですよね。将来人間と人間社会で暮らすのなら、そこで体験するであろうことに慣れておくことが、正しい社会化です。正面からガラスバンバンされても平気だけど、裏から人間がそっと近づいてきただけでパニックになるような子が「生まれつき臆病な性格」だった訳ではなかろうよ、と。


今回ロックの赤ちゃん時代を紹介しましたが、こちらのブリーダーさんは「ブリーダーズショップ」とうたわれているように、ブリーダーとペットショップの複合施設のようになっています。私が実態をある程度知っているのはこちらの施設だけですので、少し詳細を書いてみます。犬舎に入ったことはありませんが、当時何度も通って話を聞いていたので、ある程度の想像ができます。


こちらではいろんな小型犬種を扱っていらっしゃいますので、経営者に加えてスタッフも数人いらっしゃいました。我々がロックと出会ったのは、展示室です。広い敷地内の独立した小さな建物で、中にはケージが並んでいました。ケージには近づけないように柵がしてあり、柵の中の経営者さんと話をする形です。キョーダイ犬はそれぞれひとつのケージに入って一緒に寝たり遊んだりしていました。我々が初めてロックに出会ったのが2月3日ですので、ロックは遅くとも生後約6週間半後には展示されていたことになります。子犬たちは、柵までの距離を保った状態で、入れかわり立ちかわりやって来る人々に「慣れて」いたように思います。スタッフは客の要望に応じてパパ犬、ママ犬、まだ展示されない幼い子を見せるために一時的に連れて来たり戻したりしてらっしゃいました。一日のうちどのくらいの時間展示室のケージに入っていたかは不明ですが、敷地内には囲われたスペースがあり、天候次第ですが、だいたいいつもそこで遊んでいる子たちもいました。


このように、ブリーダーとペットショップが一体化していることで、将来のための社会化がしやすい環境がととのっていたように、あらためて感じましたので、紹介してみました。


ただ、こちらは多くの犬種を扱っているため、動物愛護の観点から「犬種は1~2種しか扱わないのが正しいブリーダー」だという考えの方に言わせると「悪いブリーダー」です。犬種は1~2種しか扱わないブリーダーがなぜ「正しい」かというと、商売よりも犬種の保存が目的だから、ということになるのだろうと思われます。つまり商売目的の繁殖はその時点でNGだと。多くの犬種を扱うということは、当然「商売目的」ですから。


たしかに、商売目的のブリーダーがすべてなくなれば、パピーミルもなくなります。そうなれば乱繁殖に使われる子も、殺処分される子も大幅に減るでしょう。それができるならそうなって欲しいです。パピーミル、管理センターの犬たちの悲劇はあまりにも酷すぎるので。でも、どうやったらそれが実現するの?


このあたりの話はカオスになるので避けますが、今回の犬通プログラムを受けて、私はここに落とし穴があるような気がしています。犬種の保存、ペットビジネス、トレーニング、愛護活動... 犬を大切に思う、犬の味方の人間同士がそれぞれの思いの違いから対立することは、パピーミルにとっては好都合。なくなる日が来るとは思えないのです。


犬種について、面白い話を聞きました。
メキシコ(だったかな…)の街で野良犬が皆ちゃんと左右を見てから道路を渡る姿に驚いた新居さんが現地の方に尋ねたところ、そうする犬だけが生き残っているのだと。環境に順応したモノが生き残ってゆく。なるほど、それが自然淘汰。犬種って本来そうやって、それぞれの環境に合わせて出来上がってきたんだよね。その地方の野良犬は未来では犬種として認定されているかもしれませんね。特徴は「交通安全の意識が高い」なんてな。


もうひとつ、前半の犬通で聞いたロシアの銀狐の話。
銀狐という動物はとても警戒心が強くなかなか人間に近づいては来ないそうですが、その中でもまあまあ近くまで来る個体だけを選んで選択繁殖させた結果、7代目で人間を探すようになり、14代目にはペットとして飼われるようになったそうです。


さっそく帰って調べたら…





...お、おまい犬だろっ



不思議なことに、体の柄まで変わっていったそうです。より人間に気に入られる柄になろうとするかのように。ルックスで選択繁殖させるのではなく、性格で選択繁殖させたらルックスまで人間好みになったという面白いエピソードでした。人間と生きることを選んだ銀狐は、選ばなかった銀狐とは、やがて別の種族になるんじゃないか、という気がいたします。





...そう、犬とオオカミのように。





脱線しました。
D.I.N.G.O.では、社会化を重視した新しいペット販売の形を提案し、モデルケースを作ることに取り組んでおられるそうです。一番分かりやすい特徴は、ガラスケースではなくモニタを通して子犬と出会う点。そして飼主が事前にトレーニングを受けられる点。


きちんと社会化された子犬が、犬のことをある程度理解した飼主に出会う。そこには「幸せな未来」が待っていると思えます。この魅力がまだ犬を飼う前の人にも広まって、いつかそれがスタンダードになれば、管理センターに連れて来られる子が減り、パピーミルも縮小してゆくのではないか…と。最初ピンとこなかったこの話、じわじわと理解するにつれ、私は初めて未来に希望を持てた気がいたしました。







目の前には自分自身でこしらえた問題が、なかなか解決しないまま転がっておりますが…
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ちがうよ。













ロックは人間社会で生きてるんだから、母ちゃんと並んで歩くんだよ。
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(友情出演 くぅちゃん)






母ちゃんもっと勉強すっから、諦めないでばんがろーね!!






次回は犬通プログラム第三部、第四部をまとめます(たぶん)。







いつでも里親募集中
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by kia_rock | 2013-02-19 19:58 | めざせ飼主力UP! | Comments(4)

Commented by ミカルビマロ at 2013-02-20 01:09 x
名前が微妙に変わっています(笑)

kiaさんのまとめ、感想というか、凄いです!!このブログを読みながら、思い出すことも多くてありがたいです。
私もルビーを迎えてから、間違った知識…(いや、間違ってるわけではないんだろうけど、警戒心の強さなど特性が出やすい犬種であるルビーには合わない知識…といった方がいいか)を得て、無理矢理ルビーに押し付けてしまっていたのだと、本当に後悔しています。
ずっと、怖いだけで吠えていると思っていたのが、それだけではない吠えになっていて、悪い学習が進んでいることに気付かされました。吠えている時『爽快』『仕事やったぜ』って顔をしているようにも見えます。

私と一対一で、まずは外で歩くの楽しい!私と歩くのが楽しい!私といると安心!目標は、コレです!
犬通セミナーで、ヒントとなるものを沢山教えてもらいました。感じることも本当に多かったですし!もっとルビーと真剣に向き合うつもりですが、怖い顔にならないようにしなくては(笑)
それにしても、今日の散トレ。残念でした。結構なショックです。





Commented by kia_rock at 2013-02-20 23:39
>ミカルビマロさん(笑
いやーびっくりしたねーミカズ屋、あんなん突然あるんだー
ユーストリームって何?!状態だったけど、観れてよかった!!

ありがとう^^
私は、ロックがすでに4歳で、そこまで問題があると思ってなかったけど、ロックの気持ちが本当に分かっているのかどうかがと考えるとまったく自信がなくて、分かったと実感するには勉強する以外にないな、と思ったのが最初で。最初はピンとこないことだらけだったけど、だんだんいろいろ見えてきた感じ。今は以前よりは分かるようになったつもりだけど… ルビたんと同じく、内的報酬にはなかなか勝てないんだよね^^;
でもそれが「怖さ」からではなく見えてきたのは、大きいと思うよ!!

言葉が喋れない分、勘違いすることはずっとあると思うけど。さっき新居さんたちですら「どうやったら鳴きやむの?」って言ってたもんね^^(鳥だけど)

散トレ残念だったね…
そうそう、「母ちゃんが好き」「一緒が楽しい」「一緒が安心」て思ってくれるようになりたいね。
何ひとつできなくていいじゃない、それさえあれば、的なことをママさんも言われてました^^
良いトレーナーさんに出会えて感謝!!
Commented by アルムー母 at 2013-02-21 15:02 x
犬通プログラム第三部、第四部、楽しみにしてますょ〜
“たぶん”なんて、ダメダメ!!!
うちにも、アタシかこしらえた問題が2ワン子いますからね(⌒-⌒; )
アルや、ムーの気持ちが少しでもわかるようになりたい、ダメ母さんデス。
楽しみに、してるょ(o^^o)
Commented by kia_rock at 2013-02-22 21:23
>アルムー母さん
はーい、第三部、第四部もばんがるよー^^
書くのが趣味だけんね(笑
勉強すると、ここまで勉強してからロックを迎えてたらどうだったんだろうなーとか思う。
でもね、愛情は同じ。愛情でカバーできる(許してくれる)範囲って広いと思う。そういう動物なんだな、犬は、って泣きそうになるよ。
それだけに、社会化は本当に大事だと思う。その時期を逃すと一気にいろんなものが怖くなると思うから。
愛犬たちのために、お互いナイス母さん目指そうね!!

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