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D.I.N.G.O.犬通プログラム リポートその2   

2013年 02月 06日




さて、あっという間に犬通プログラム第三部、第四部の日が近づいておりますが... その前に、第二部で学んだことをまとめてロックの現状を把握しておきたいところ。


セミナーの冒頭で新居さんが「しつけの方法を教えるのではなく、方法を考える力をつけるための講座」と仰りました。


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そうそう、そうなんです。うちの子はこうで…って説明して、上手く通じたと思ったことがほとんどありません。それはもちろん相手が悪い訳ではなく、私が上手く伝えられない。なぜなら私がその伝えるべき状態を把握できていないから。上手く伝えられた時、それは私が把握できている時であり、同時に相談する必要もあんまりなかったりする。


新居さん、石綿さんは、飼主さんからの説明をすごく事細かに聞かれるそうです。でないと判断できないから。一頭一頭に皆違う犬生があり、まったく同じケース等ないのだから。ならば飼主さんが自分で方法を考える力をつけることのほうがずっと理にかなっています。


飼主が愛犬の状態を自分で分析し、自分で方法を考えられる力を身につける。そのための知識を学びましょう、という第二部「LEARNING THEORY ~犬はどう学習するか~」。


犬の学習の仕組みです。私がロックに対して行うこと、行わないこと、それを犬であるロックがどう受け止めるか、という科学的なお話。複雑かと思いきや、知ってみると予想外にシンプルで「目からウロコ」の連続でした。


リポートその1 で書いた通り、愉快な脱線教室だったため予定の範囲まで到達しなかったのですが(残りは次回)、有益情報は満載。その中でとくに自分の中で整理してみたい「4つの法則」について。


以下は、自分の脳内整理のためにまとめています。一度しか聞いていない話なので誤解している部分もあるかもしれません。それを踏まえた上で、参考にしていただけると嬉しいです。







世にあふれる犬の「しつけ方法」を行動分析学に基づいて分類すると、4つの犬の学習の法則を利用していることが分かります。


以下、上から順番に推奨… というより下のふたつはしないほうが良いそうです。正の強化以外はすべて「罰」を使うのでリスクがあります。


「正の強化」を利用したトレーニング… 推奨
「負の弱化」を利用したトレーニング… 正の強化で教えるのが難しい場合
「負の強化」を利用したトレーニング… しないほうがいい
「正の弱化」を利用したトレーニング… しないほうがいい


正の強化とは…
何かした後に良いことが起きると、犬はその行動を繰り返すという法則
これを利用して、こちらが望む行動をしたらご褒美をあげるトレーニング方法です。
例:「オスワリ」と言われて座ったら、おやつがもらえた

負の弱化とは…
何かした後に好きなものが消えると、犬はその行動をしなくなるという法則
これを利用して、こちらが望まない行動をしたらご褒美を撤収するトレーニング方法です。
例:吠えたら、飼主が消えた

負の強化とは…
何かした後に嫌いなものが消えると、犬はその行動を繰り返すという法則
これを利用して、こちらが望む行動をしたら罰を撤収するトレーニング方法です。
例:チョークチェーンで吊られて苦しかったけど「オスワリ」で座ったら、チェーンがゆるんだ

正の弱化とは…
何かした後に嫌なことが起きると、犬はその行動をしなくなるという法則
これを利用して、こちらが望まない行動をしたら罰を与えるトレーニング方法です。
例:吠えたら、叩かれた


「正の強化を利用したトレーニング」が安全な方法であることは言わずもがなですね。ご褒美は罰と違って「うっかり」あげても害がありませんから。ただこの方法は「させたい(強化)」時には使いやすいけれど「やめさせたい(弱化)」場合には使いづらかったりします。しかも「やめさせたい(弱化)」行動というのは、犬の内的報酬(脳内に分泌されるドーパミン等の麻薬的な物質によってもたらされる興奮。おやつなんかが勝てる訳ないほどの強い力で本犬を支配し、なかなか我に返れなくさせる)が原因の場合が多いので、より難しいのですね。


で、我に返らせて「しなくなる」よう学習させる方法なら「罰を与える(正の弱化)」よりも安全な「持っていたものを取り上げる(負の弱化)」方法を使いましょう、ということです。飼主のアテンションを撤収する「無視(無反応)式」はこれですね。逆に恐怖を与える(それが飼主によるものではないと思わせたにしても)「天罰式」は正の弱化になります。


「正の弱化を利用したトレーニング」の危険な点は、無気力な犬が出来上がる可能性があるところです。危険を察知して吠えたら突然大きな音がしたり、嬉しくて飼主に飛びついたら突然嫌な匂いがしたり… この方法はまた、罰を与えるために、してほしくないことをあえてさせたりもします。させといて、罰。ゴミを漁りに行くようにしむけておいて、ゴミ箱倒れてきたねー怖かったねーもうゴミ箱に近づきなさんなって。もうね、世の中恐怖でいっぱい… もう何もするまい… って、なる。私ならなる。無気力でもおとなしい犬のほうがいいですか。人間にとっては都合がいいかもしれませんが、犬にとっては「幸せな犬生」ではないですよね。


また、この「正の弱化」は、気をつけていないと飼主の望まない効果を生み出してしまうことがあります。例えば「おいで」って呼んで、来させて叱る。行ったら叱られた。じゃあ「行かない方がいい」と学習するのは当然ですよね。「自分が叱られるようなことをしたんだから、ここは素直に叱られに行こう」と思うかな。思わないだろうな。犬は「得なほうしか選ばない」そうです。


先日気づいたのですが…
ロックは散歩中「おいで」って私に呼ばれると、来ます。散歩中「おいで」って呼んでロックが来たら私がおやつをあげるからです。でも家の中で「おいで」って呼んでもなかなか来ない。なぜかなあ… と、考えてみれば当然でした。家の中で「おいで」って呼ばれて行ったら、歯磨きや耳掃除をされるからです。でも服を着る時も「おいで」って呼ばれる。服を着たら大好きなお出かけの可能性が高いことも分かっているから… 家の中で「おいで」って呼ぶと固まって、こちらをじっと見ています。私が次に手に何を取るかで判断しようと観察しているのですね。私は「おいで」で正の強化と正の弱化の両方をさせていたんだ。いいことが起きることもあるし、悪いことが起きることもある。だから迷う。なんだなんだ、科学的に考えるとなんてシンプルなんだ。


ちなみに、家の中では「来い」って言ったら喜んで来ます。これも無意識でしたが、「来い」は一緒に遊んでいる時にしか使っていない言葉でした。「来い」で来たら撫でてあげるだけですが、それだけのために飛んで来るんだってことを知ると、ロックがますます愛おしくなります。


このように、科学的に犬を知ることは、愛情で犬を可愛がることの対局にあるものではないのですね。知るとますます絆が作れるのだと思います。だから、ますます学びたくなる。


以上が「4つの法則」について。
呼び名がややこしいですよね。でも違いは納得。自分でまとめてみると、なんとなく分かったような気がします。






その他にも、行動の原点(3つの本能)、「きっこけ(ABCの箱)」の話、「消去バースト」や「好き度カーブ」を利用して犬の「執着」をコントロールする方法、ストレスのたまり方、その管理の大切さ…


そう、「管理と学習」の話。
これがちょうど私の知りたいところ、直面している課題でした。「管理する」ことと「学習させる」こと、どちらも必要なことだけれど、同時にはできない点。


他犬に出会うとギャン吠えするから…
・なるべく出会わない時間帯に散歩する
・出会ってしまっても早めに名前や「おいで」で呼び戻して回避できるようになる


ここまでは「管理」。私はまだ、ここまで。ロックのストレス(興奮)をマックスに持っていかないようにコントロールすることで精一杯。でもこの「管理」を続けている限り、他犬に出会っても「吠えなくていいんだ」っていう「学習」をさせることができない。その「学習」をさせる場面、タイミングが分からなかった。


この日の朝も、他犬とバッタリ会った時たまたまそれが「金網越し」だったので「最悪の事態(乱闘)は起こらない」状況だったにもかかわらず、とっさに「呼び戻し」してそのままスルーしてしまったことを伝え、あれは「学習」のチャンスだったのでしょうか、とおふたりに伺いました。結果、上手く学習できればいいが、できなかった(ギャン吠えさせてしまった)場合は失敗を学習させてしまうので、その可能性が高いのなら「管理」でいいでしょう、とのことでした。


うん、ロックの場合、ご近所散歩が一番ハードル高い。もっと他犬がわらわらいる公園まで車で行ってからのほうが興奮しにくく「失敗を学習」する可能性が低い。試すなら、そっちで。ご近所を他犬を避けずに歩ける日を夢見て...「学習」の方法をあれこれ考えながら、諦めずにばんがろ。


ていうか「失敗の学習(それも正の弱化と言えるのかな)」にもっと以前から敏感になっていれば、そもそもこんな「問題」を作らなくてすんだかもしれないんですよね…


ちなみに...
ロックの日常で私が完全に「管理」しており、一生「学習」しなくて良しとしているのは、集合住宅内の移動の時間です。移動中にグズる悩みは、以前こんな風に解決しました。現状でなんら弊害がないことと、あえて「学習」させるにはあまりにも周囲に迷惑をかけてしまうので、一生このまま「ゲームの時間」として過ごさせるつもりです。楽しみにしてるしね。






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長くなりました。
ロックの現状をまとめたい、と言いつつ... とてもまとまりませんでした。まだ自分がロックに対して行っていることのひとつひとつを見直す作業が追いついていないのですね。ああ、これは正しかった、これはやめたほうがよいのでは... と。その判断は、やはり最終的には飼主にしかできないと思うので、見極める力をつけてゆきたいな。








次回は犬の使うシグナルと、クリッカーの使い方を学んでくるからね!!
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...よろしく。











犬通プログラム第三部、第四部、受付中

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by kia_rock | 2013-02-06 20:28 | めざせ飼主力UP! | Comments(2)

Commented by アルムー母 at 2013-02-07 12:27 x
ほほぅ〜ってコト、イッパイですネ(^_^)
「おいで」は、なるほど〜って納得しましたょ。。
自分の行動と、ワンの行動…これから観察してみようかな(^ω^)
Commented by kia_rock at 2013-02-07 20:04
>アルムー母さん
でしょでしょ、ほおーってなるよね!!
面白いわー
崇めるでも蔑むでもなく、ただ犬を犬としてニュートラルに見る知識って大事だな、と思う。真の姿が分かるし、それでガッカリするような心配ははないと思う。人間にとって犬って動物は。
まだまだうちも分からんことだらけだけどねー
ロックに出会えたことに感謝!!

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